人と群れることで得られる幸福感は幻想なのか⁉ ~「宝くじで1億円当たった人の末路」を読んで 前編


幸福学の研究では、地域コミュニティとの密接な関わりは大きく幸福度に貢献するとされている一方で、仏教では下手な関わりをもつくらいなら、ひとりで気高く生きろと説いており、相反する。
では、僕らは人との繋がりがもつ重要性をどのようにとらえたらいいだろうか? と前回書いた。
そこで参照したい本が、鈴木信行著「宝くじで1億円当たった人の末路」(日経BP社)だ。

この本では表題の宝くじをはじめ、「子供を作らなかった人の末路」、「バックパッカーの末路」、「疲れた、海辺の町でのんびり暮らしたい、と思った人の末路」など、人生の様々な選択24項目について、専門家や実践者にインタビューしている。
タイトルからうける印象よりも、「真面目」な本だ。
その中に、「友達ゼロの人の末路」というものがあった。
明治大学文学部、諸富教授へのインタビューが掲載されており、そのまとめが、これ。

“P63
群れるメリット
→心を麻痺させ、楽になれる(幻想)
→友達の数が増えることで「自分に価値がある」と自信を持てる(根拠なき自信)

群れるデメリット
→人間として成長できない(孤独力を磨けない)
→同調圧力によるストレスで精神的に追い込まれる
→年を取っても自分が何をどう感じていて、何を欲しているのか分からないまま“

であり、結論としては、
「これからの厳しい世の中を生き抜いていく上で群れるメリットなどほとんどないのに、デメリットはたくさんあるのだから、無理に人とつるむ必要はない」
となっている。
これは実に興味深い。
冒頭で紹介した、「コミュニティと密に関わっている人のほうが幸福度が高い」との幸福学でのデータは、幻想と根拠なき自信に基づく幸福感によるのだろうか?
であれば対する、「人との協調を重視しすぎないようにすることが肝要」といの仏教的教えに軍配が上がりそうに思える。

幸福学の調査は、人がどのようなことに幸福を感じるかは明らかにするが、それが本当に意義のある幸福感なのかどうかまではわからない。
さらに、明らかにされるのは相関関係であって因果関係ではない。
このケースでいえば、コミュニティに密にかかわるから幸福を感じるのか、それとも幸福な人はコミュニティにかかわろうとする傾向が高いのかがわからないということになる。
僕としては、「人と群れる意義は薄い」という考えに一票を入れたい。

人や世間と協調的に生きることの意義、皆さんならどう考えるだろうか?

次回はせっかくなので、この本の表題になったテーマ、「宝くじで1億円当たった人の末路」の内容について触れ、このシリーズを終えたい。





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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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