背景には1250万回分もの抗原検査が「余って」いることがありそうだ。簡易キットで抗原検査 無症状も対象に 医療機関の職員など限定
2021年1月17日
簡易キットを用いて新型コロナウイルスを診断する抗原検査について、厚生労働省は医療機関と介護施設にかぎり、無症状の人を対象にすることを決めました。
定期的に一斉検査を行うことで、感染者を早期に発見し集団感染を防ぎたいとしています。
国内の研究で、無症状の人であってもウイルス量が多ければPCR検査の結果と大きな違いはないことがわかったとして、厚生労働省は一定の条件にかぎり無症状の人を対象とすることを新たに決めました。
対象となるのは、医療機関と介護施設で、職員、入院患者、入所する高齢者に対して行い、陽性だった場合は再度、PCR検査などで検査結果を確定することになります。
実際に同日「新型コロナウイルス感染症病原体検査の指針」が改訂された。無症状の感染者を把握し、医療施設や介護施設等におけるクラスター発生を防止するため、5人までの検体を混ぜて検査するプール方式が実施可能となりました。あわせて、1250万テスト分生産された抗原検査キットも実施可能となりました。無症状の方を把握するため、検査体制を戦略的に拡充してまいります
「抗原検査を確定診断のために使用することは推奨されないが、感染拡大の防止の観点から有効であると考えられる」4 無症状者の検査
無症状者に医師が検査を必要と判断して検査を実施する場合は、核酸検出検査ある
いは抗原定量検査を行う。抗原定性検査を無症状者に対する確定診断のために使用す
ることは推奨されないが、感染拡大地域において、重症化リスクの高い者が多い医療
機関や高齢者施設等で、核酸検出検査等による実施が困難な場合に、幅広く抗原定性
検査を実施することは感染拡大の防止の観点から有効であると考えられる。こうした
無症状者に対する抗原定性検査については、以下の条件のもとで実施する必要がある。
・医療機関または高齢者施設等の職員または入院・入所者に対して幅広く実施される
ものであること
・特に検体中のウイルス量が少ない場合には、感染していても結果が陰性となる場合
があるため、陰性であったとしても引き続き感染予防策を講じること
・結果が陽性で、医師が必要と認めれば、核酸検出検査等を実施すること
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。