下記は3年前のブログ記事。コロナ禍の今こそ訴えるべき内容と考え、再掲する。
日本の労働環境がもっとリラックスしたものになりますように。
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先日、突然熱が出た。
朝、起きた時から体がだるかったところに、小一時間後には寒気がしてきた。
あれ、おかしいぞと熱を測ると、その時点で38℃。寒気は続いているから、ここからさらに上がりそうだ。
レンジで温めるタイプのカイロとともに、ベッドに倒れ込む。
とにかく寒い。
結局熱は38.5℃まで上がり、そこで止まった。高熱であっても、上昇が止まって寒気が収まれば、そうつらくはない。
1日中、ほとんどをベッドで過ごした。
うとうとしたり、目が覚めたら本を読んだり。
それにしても何の熱なのだろう、と首をかしげる。
鼻や喉の症状は一切ないから、風邪は考えにくい。感染による発熱では熱が上下するのだが、今回のケースでは38.5℃のまま、ほとんど動かないのだ。
医学的に言うと、「稽留熱」というやつで、ちょっと珍しい。僕個人としては初めての経験で、不思議でもあり、不気味でもあり・・・。
結局、翌朝、目が覚めたら体はすっきりしていた。熱も下がっている。
熱の原因はわからないままだが、どうやら治ったらしい。
今ののんびりとした生活を考えると、ストレス性ということもないだろう。最近、寒暖の差が大きかったら、それで体に疲れがたまっていたのかもしれない。
体調が悪いときに1日寝ていられるのは、アーリーリタイアの大きなメリットと言って間違いないだろう。
世の中には体調が悪くても、そう簡単には休めない職種も多い。僕も開業医として10数年働いたが、病気を理由に仕事を休んだことは一度もない。
僕が休めば、医院を閉じざるを得ない。
となるとその日、医院を訪れることになる100人以上、場合によっては200人以上の患者さんに迷惑をかけることになる。
だから高熱があろうと、胃腸炎で吐き下そうと、這うようにして医院にいって診療をした。
もちろんきついし、無理がたたるから治りも悪くなる。だらだらと1か月近く風邪症状を抱えたまま、なんてこともあった。
今回の発熱だって、1日ベッドにいるのではなく仕事に行っていたら、すぐには治らなかった公算が高い。
アーリーリタイア、万歳だ。
そしてたとえ重責を担っていても、熱が高いときくらいは仕事を休んでいいような、もう少しリラックスした社会にならないかな、と思っている。
それによって落ちる生産性なんて、微々たるものだろうし、そのくらいの不便さは、社会全体で受け止めればいいではないか。
みんな、もっと休もうよ。
高熱に耐えながら働くなんて、やっぱりちょっとおかしいって!
なんて、自分自身が休めなかった僕が言っても、説得力はないんだけどね・・・。
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体調が悪い時にステイホームすることは、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑制するためにも重要だ。
コロナ禍は日本の労働環境を見直すチャンスだと考えている。
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ハムのムース。当たり前ですがハムの味がします(笑)。細かく刻んだセロリが決め手。
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