Twitterで遭遇した、抗原検査に関する「不可思議」な主張について


今日はツイッターで議論して出くわした不可思議な(僕がそれまで考えもしなかった)主張をふたつ紹介する。
「無症状者では機能しない」「偽陽性がひどく多い」「国産品はダメ」といった誤解については今日は触れない。いままで散々書いて来たので過去記事を参照してほしい。
あるいは下のふたつのスレッドを見て頂ければ大体はご理解頂けると思う。
https://twitter.com/3Cj0MeO8oomX9C6/status/1349490964641972224
https://twitter.com/3Cj0MeO8oomX9C6/status/1353533084574969856

まずは先月指針が変更された「医療施設などのスクリーニング目的での使用」に関連して。
国内に抗原検査キットが1250万個余っているので、第3次補正予算で国が抗原検査を買い上げることになった。
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20hosei/dl/20201221_01.pdf
これを「あまりに使えないので余った」と勘違いしている人が多いのに驚いた(どうしたらそんな思い込みに至るのか不思議でならない)。
余った理由は簡単で、そもそもこの備蓄は季節性インフルエンザとのW流行に備えたものだったから。インフルエンザが流行れば発熱患者がその分多くクリニックを受診することになり、新型コロナとの鑑別は症状からだけでは難しいから、両方を検査しなければならない。
となると1日20万件。
日本でその数のPCR検査をこなすのは難しいので、各メーカーに抗原検査を増産するよう政権が要請した。ところがこの冬季節性インフルエンザは流行らなかったので、結果として大量に余ったというわけだ。
そう説明すると返ってくる反応は、
「インフルエンザの検査キットが余るのはわかるが、なぜ新型コロナの検査キットも余るんだ!」というもの。
大体この辺で「もう議論はあきらめよう」という気分になる。

ところでTwitter民の一部は、僕が「PCR検査を押しのけてでも抗原検査を」と主張しているとの言いがかりをつけてくるが、もちろんそんなことは一度も言ったことはない。
昨春にブログで新型コロナを取り上げはじめて以来、一貫してPCR検査の拡張を訴えてきたつもりだ。
ただ現実問題として、PCR検査の拡張には限界があるのだ。日本より遥かに検査能力が高いニューヨークでも、昨夏、「いつでも誰でも検査」を行おうとしたところ、目詰まりが生じ、結果がわかるまで1週間かかる事態になってしまった。
1週間もたてば感染性は激減しているので、これでは防疫上は意味がない。
片や抗原検査なら生産ラインさえつくれば目詰まりは生じにくい。現に年間1千万以上のインフルエンザの抗原検査は難なく生産されているし、妊娠検査薬だって抗原検査キットだ。
しかしネットで抗原検査はダメと主張する人々は「PCR検査のほうが拡張は容易」と主張してゆずらない。
これが今日のテーマである「不可思議な主張」のふたつめ。
現に欧米はPCR検査の拡張を半ばあきらめ、抗原検査キットの増産、確保に舵をきっているし、抗原検査キットの方が拡張は容易に「決まっている」のだ。
しかしこれは証明が難しく、「常識」としかいいようがない。
はなから相手の言うことを理解する気がない人が納得するわけがないので、やはりこの辺で議論をあきらめることになる。

Twitter上ではいまだに「抗原検査は使い物にならない」という意見が支配的だが、そんなことはお構いなく政権は抗原検査での無症状スクリーニングを進めようとしている。
これは「政権が抗原検査の意義をよく理解したから」だとは僕は考えていない。
インフルエンザとのW流行に備え各メーカーに抗原検査キットの増産を要請したとき、政権は「余った場合は買い取る」という条件を出している。買い取る以上はどこかで使わざるをえない、とそれだけの話だろう。
いささかみっともない流れではあるが、これを個人的には「降って湧いた幸運」だと思っている。
実際にやってみればどの程度機能するのか、問題点があるとしたらどこなのかがはっきりしてくるだろう。
昨日書いた通り、欧米と比べ事前確率が低い場合で運用した場合の不具合が生じるのか否か。
たとえ問題が生じたとしても常に解決策はあると僕は考えるが、とにかく始めてみなければ何もわからないままだ。
日本での進捗具合に関しては今後も当ブログで紹介していきたい。

明日は今シリーズ最終回。PCR検査と抗原検査をどう使い分けるかについて、私見を述べる。



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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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