現在を変異株の拡大期と考えれば、スクリーニングにはPCR検査が適しているのでは?とのコメントを頂いた。


一昨日の記事「各都府県で始まろうとしている施設でのスクリーニング検査。PCR検査のほうが適しているって、ホント?」にいくつか興味深いご指摘をTwitter上で頂いた。
昨日に引き続き今日もひとつ取り上げ、考えてみたい。

コメントを下さったのはyhkondoさん。
https://twitter.com/yhkondo/status/1363664639066664961

理解できる部分もありますが、「収束期」の定義が難しいと思います。仮に、今が、変異株が徐々に広まっている時期だとすると(実際にそうだと思われますが)、変異株にとっては、「収束期」ではなく「感染拡大期」となり、PCR検査が有効ということにはなりませんか?

僕にはなかった着眼点なので「なるほど」と唸らされた。
これについて考えを書いてみる。

まず現時点で変異株は拡大中なのか?
報告数は確かに増えているが、これは変異株調査の量が増えた影響もあるだろう。肝心の検査数が報告されていない現状では、何とも評価しがたい。
https://www.asahi.com/articles/ASP2K66QJP2KULBJ00H.html
もし変異株が現在増えているのだとしたら、緊急事態宣言下でも実効再生産数が1を上回っていることになる。
であれば大変だ。緊急事態宣言を一部府県で解除するどころか、飲食店への時短要請を直ちに休業要請に切り替える必要がある。
しかし分科会に慌てふためいている様子がないところをみると、現時点でそこまで考える必要はないのかもしれない(あるいは考えがそこまで至っていないか)。
一昨日、僕は感染拡大初期にはPCRの有用性が増すと書いた。もっと細かく説明すると、感染拡大が初期で、かつ急速であるほどPCR検査のメリットは高まり、微増程度ならさほどでもないことになる。
僕の感覚では、変異株が急速に拡大中という印象ではないのだが。

加えて日本では変異株が占める割合はまだまだ少ない。施設等でのスクリーニングでみつかる可能性はそう高くないだろう。
であれば現時点ではさほど重視する必要がない気がする。せいぜい、変異株が複数見つかった地域の施設では注意を要する、程度でいいのではないだろうか?

そして、これは「そもそも」の話なのだが、変異株だって抗原検査で見つけられないわけではない。
従来から主張しているとおり、PCR検査より感度が低い抗原検査で問題となるのは下図の赤い期間だけだ。

En7zNHBW4AEDN7T.jpg

検査がちょうどそこに当たれば「PCRにしておいてよかった!」となるが確率はさほど高くない。それに抗原検査なら安くて簡単なので、数日後に2巡目の検査をすることも可能で、ここで低感度のデメリットはほぼ消える。
逆に、もし感染者が赤の期間ではなく、その後の白の期間であれば抗原検査でも陽性が出るから、すぐに結果がわかる抗原検査にしてよかったね、となる可能性もある。
スクリーニングが大規模になるほど、「高く」「リソースが限られ」「結果判明まで1日かかる」PCR検査は適さなくなっていく。
その辺の「住み分け」は先週まとめているので、興味があればご参照いただきたい。
PCR検査と抗原検査をどのように使い分けるべきか、持論を述べる。

つらつらと僕の雑感を記してきたが、最初に書いた通り変異株の動向がはっきりわからない以上、細かい点までは推測しがたい。
各都府県でのスクリーニングがどのように進展するかをみれば、自ずから明らかになっていくだろう。

ちなみに今日の記事は一昨日の記事を未読の方にはわけがわからないと思うので、興味があればぜひ合わせてごらんいただきたい。
「各都府県で始まろうとしている施設でのスクリーニング検査。PCR検査のほうが適しているって、ホント?」




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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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