人は訓練すれば外国語で考えるようになるのか?~「出口版 学問のすすめ」より 2


昨日に引き続き、出口治明著「出口版 学問のすすめ」の紹介。
盛りだくさんの内容だが、今日は僕が大好きな池谷裕二氏との対談部分から引用する。

母国語と外国語について

出口
人間が物事を考えるときには母語を使っているので、僕は国語を大事にしなければいけないと考えているのですが、とある先生から、「いや、たとえばハンナ・アーレントの思想を理解しようと思えば、ドイツ語を勉強したほうがいいのでは?」と指摘されました。母国語以外の言語を深く勉強すれば、人間はその言語でも考えることができるようになる。母語と第二言語の間に、絶対的な差異はないのではないか、というのです。
脳科学的には、どちらが正解ですか?

池谷
第二言語として英語を学び、非常に流暢に話せるようになった日本人がいたとします。その人が第一言語である日本語と、第二言語である英語を話しているときの脳の様子をfMRIで調べると、使っている部位が違うことがわかります。ですから、「どちらの言語で考えても同じ」とはいえないでしょう。
もう少し詳しくいうと、実は流暢に英語を話す日本人も、脳の中では第一言語の脳、つまり日本語の脳を使いながら、第二言語の回路を活性化させて話しています。当の本人は「いちいち頭の中で和訳などしていない」というかもしれませんが、思考そのものは無意識のうちに日本語でやっているのです。


これにはちょっと驚いた。
というのも僕は二十歳くらいのときに1年間ロンドンに住んでいたことがあり、この頃は完全に英語で考えているつもりでいたのだ。
日本に帰って来たばかりのころは友人と話していてもまず英語が浮かんでしまい、それを日本語で訳すものだから、妙な具合になったりもした。
たとえば「それは全然違うよ」と言いたいところで「That is something completely different」がまず浮かび、それを直訳するものだから、「それって全然違う何かなんじゃない?」という具合に、もってまわったような日本語になってしまうのだ。
海外帰りをひけらかしていると勘違いされるのが嫌で、何度か冷や汗をかくことになった。
これはひょっとしたら、「しばらく海外に滞在している場合」は違うのかもしれない。
デーブ・スペクター氏がまずは英語で考えていたら、あんなにダジャレは連発できないと思うしね。
僕の場合、今でもアメリカ人の友人と英語で話していると、時折僕らしからぬ結論に達することがある。
「日本語と英語はかなり性質が違うから、時には結論にまで影響を及ぼすのかな?」と感じていたのだが、こちらはさすがに錯覚なのだろう。

明日も池谷氏との対談を紹介する。テーマは「集中」について。





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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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