つまり1人陽性者が出たらその周りを300人以上隔離するということ。これが日本でできるだろうか?日本と台湾の大きな違いは、4/1時点で検査陽性者約300・検査数延べ33000・隔離者は10万以上、言い換えれば、陽性者の300倍・検査数の3倍もの隔離をしている、その隔離ポリシーにある。「日本は台湾に学べ」というなら、台湾CDC自ら「自己隔離すれば検査は必ずしも必要ない」と広報し、実際に検査数の倍の人数を検査一切なしで隔離した、その隔離ポリシーをこそ学ばなければならない。
この徹底した隔離政策を僕は勝手に「アジア流」と呼んでいる。であればこれらの国々より人権が重視されているはずのオーストラリアではどうか?見事だったのが感染者の追跡だ。
感染者との濃厚接触者はすべて政府の用意した施設で隔離。さらに濃厚接触者の接触者までも自宅隔離(アプリでの監視あり)。
SARSや鳥インフルエンザで苦しんだ経験が、しっかりと生かされていたというわけだ。
メルボルン圏でのロックダウンは7月7日からで、その日の感染者数は191名。これを封じ込めるのに数カ月かかり、ロックダウンが解除されたのは11月9日。ヴィクトリア州政府は7月初旬、1日あたりの感染者数が100人を超えたことを受け、メルボルンに2度目のロックダウンを敷いた。感染者数は約1カ月後にピークをむかえ、その後減少し始めた。
感染がメルボルン市外にまで広がったため、州内のほかの地域にも在宅制限が導入された。市内では夜間外出禁止令のほか、屋外での運動が1時間以内に制限され、自宅から5キロメートルを超える移動が禁止されるなど、市民は最も厳しい措置に耐えることとなった。
ほとんどの小売店やレストラン、職場の閉鎖は続いており、ほかの世帯を訪問することも禁止されたままだ。この世界的に最も厳格なロックダウンをめぐって市民の間で意見が割れ、小規模な抗議行動が起きた。ここ数週間では、多くの経営者らが州側に経済活動の再開を求めているが、州首相の慎重な姿勢を支持する声もある。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。