ゼロコロナを主張する主に野党の政治家の皆さん。最近の海外の動きは追えてますか?


立憲民主党の主張するゼロコロナ政策を4回にわたり批判してきた。今日は最終回。
僕らが対峙しているのはパンデミックであり、一国の問題でないことは皆さんご存じの通り。感染抑制策も他国の動向をみながらでなければ実効性の高い政策たりえない。
今日は世界主要国の最近の動きを追ってみる。

まずはアメリカと中国。
米感染症研究の権威、ファウチ氏は今月初旬、中国・鍾南山氏とのオンラインでの対談にて、
「1年後、ウイルスをかなり制御し、社会の正常化に向けて踏み出せることを期待する。海外旅行も徐々に再開できるのでは」
との内容で同意した。
http://www.china.org.cn/world/2021-03/03/content_77265513.htm
世界の関心はいまや、いつ国境を開き、社会を正常化できるかにある。

これは一昨日のニュース。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210312/mcb2103121046022-n1.htm

バイデン米大統領は11日、国民向けに演説し、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え、経済や社会を正常化させる道筋を7月4日の独立記念日までに付けるとの目標を表明した。

そのためにもワクチン接種を加速するとのこと。
ワクチン接種でゼロコロナを目指す、ではなく、1日も早く経済や社会を正常化させるとの強い意思表示であり、これがアメリカが選択した「現実的」な方針だ。

米疾病対策センター(CDC)も「新型コロナウイルスのワクチン接種を完全に済ませた市民は、マスクなしの通常生活に戻れる場合もある」という、新たなガイドラインを発表している。
https://www.bbc.com/japanese/56329607

下記はフランスからの報告。
https://www.sankei.com/world/news/210312/wor2103120003-n1.html

昨年の今頃、日韓や台湾は感染対策の優等生としてもてはやされたのに、いまや「ワクチン接種が遅れた国」扱い。新聞では「アジアは厳しい入国規制が解除できず、経済復興が遅れる」という予測記事まで出た。

ゼロコロナの難しさは昨日まで散々書いてきたが、例え達成が可能であったとしても、これから準備に入るというのは、世界の情勢を俯瞰すればいかにもタイミングが遅すぎる。
少なくとも僕が調べた限りでは、世界の主要国でそのような政策を採用している国はない。
つまり日本がもしゼロコロナを達成したとしても、その数か月後には政策を転換してウィズコロナに戻すしかなくなる可能性が高そうだ(世界がゼロコロナになるまで日本だけ強い出入国制限を続けるという選択肢はない)。

もしゼロコロナを目指すならチャンスは昨年5月しかなかった。しかし当時の世論、検査能力、法整備を考えれば、それは残念ながら遂行可能な選択肢ではなかった。
我が国はそのための準備を怠ってきたのだから、当然の帰結だ。常に新興感染症の脅威にさらされ、対策を練って来た台湾やベトナムにかなうわけがない。
多くの人は日本がはるかに劣っていることを認めようとせず、「それらの国でできたのだから日本でも」と考えているようだが、アジア諸国を軽視しすぎている。日本はこの分野ではもはや三流国なのだ。
新型コロナは精神論で戦えるような生易しいウイルスではない。さしたる苦労なしで自由が満喫できるような「おいしい」政策があるなら、世界中がとっくに採択してるって。

今回、5回にわたって書いて来たことをまとめると、ゼロコロナ対策は
①感染が蔓延した後で達成したのは武漢だけ
②ロックダウンや大量隔離なしで成し遂げた国はない
③検査、接触追跡能力で日本よりはるかにすぐれている韓国でも達成できない
④日本では感染防止策としての私権制限が支持されにくい
といった理由で達成が難しい。
⑤一度は成功したタイや香港でも再燃後は封じ込めに苦戦している
ことから維持も容易ではない。さらに、
⑥今年の後半にかけて、ワクチンや検査でウイルスの脅威が減ればゼロにする意義が薄れる
のは自明だし、タイミングで考えても
⑦欧米がウィズコロナのまま日常の正常化を目指している
この段階になって、いまさらゼロコロナを目指すのはあまりにも遅すぎる。世界的パンデミックへ対処するための国際的視点が抜け落ちているとしか僕には思えない。

立憲民主党の支持率は最近、さらに低下しているようだ。安易なポピュリズムが国民に見透かされている証拠だろう。
もし政権を奪う気が本当にあるのなら、実効性の高い政策を期待する。それすらできないのなら、我々ははなはだ頼りない現政権に頼るしか選択肢がなくなってしまう。

なんとも絶望的な話だが、これが我々が選んだ「国民の代表」たちの実力のようだ。


(シリーズを最初から読みたい方はこちらから)
https://fire-earlyretire.com/blog-entry-368.html


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リクエストにお応えして。昨日のラザニアにほうれん草を仕込んでいるところ。
お料理に興味のある方はこちらの記事をご参照ください。
【我が家お薦めのお手軽料理本】 ベスト3 ~ おいしくて簡単な本を厳選しました!

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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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