携帯料金は高いぞ!本当に払えるのか? というタイプの人は、そもそもFIREを目指しちゃいかんのですよ~批判記事にお応えして 2


昨日の続き。
Dabo氏による記事「最近、話題のFIRE(経済的自立早期リタイア)に思うこと」へ反論する。

まずは引用。

かつては街に走る車はポンコツばかりだったのが、いつのまにか普通の若者がピカピカのBMWやベンツに乗る時代になった。収入も物価とともに上がったわけだけれど、国が発展するということは「物品やサービスも向上する」のね。当然、高くなるわけで、これによる体感インフレは一般的に言われるインフレ率とはまるで違う。
これに耐えられないとなれば、生活を落とすなり、安く生活できるところへ移るなり、当然、食事の内容も落ちるし、世間の皆が享受している「発展」「新技術」「新製品」に逆らって生きなければならなくなる。そしてその流れは一生続くんですよ。

「世の中で【普通と言われる生活】をするだけで、生活費は時代と共に増える」ってことだと思うんですよ。
(中略)
まさか・・と思う人は、昔、家に電話もなく「呼び出し電話が普通」で、将来、電話はスマホと呼ばれるようになって家族一人ずつ持ち、好きな人は10万円以上するスマホを複数台持ち、毎年買い換えるなんてことを想像できなかった人と同じ。


僕のブログを読んでいる人なら同じことを感じてくれていると思うが、そもそもDabo氏は「FIREムーブメント」の基本を理解していない。
この流れは「当たり前のように最先端技術の機器を購入し、それに対する支出に縛られて生きるなんて馬鹿馬鹿しくない?」という発想から始まっている。
以下は引用。
https://freedom-whale.com/fire-mrmoneymustache/

FIRE・経済的自由の祖「ミスターマネーマスタッシュ(Mr. Money Mustache)」から学べること

無駄な出費を一切なくすことの重要性
・まずは借金をなくす
・車を買わない
・高い携帯電話料金を払わない
・服を買わない
あたりまえのことですが、これらのことを愚直に実行し、質素倹約に努めることが大切という考え方です。
FIREムーブメント全体に言えることですが、節約ということは、なにも我慢して楽しまないということなのではなく、支出を最小限に抑えて、残りのお金を投資することで、将来の自由を買っているという考え方が根本にあります。
節約がつらいという場合は、考え方を改めることもときには大事です。

Dabo氏ご本人、そしてDabo氏が想定するような人は、そもそもがFIRE向きではないのだ。
僕自身はいまだにスマホをもたない。腕時計ももってないし、服はユニクロで十分。
以前は本代が嵩んだが、今は大半を図書館ですませ、所有する代わりに忘備録をつけるようになった(それに当てる時間は十分あるし、どうしても元本を再読したくなったらまた借りればいい)。
事情があって現時点ではそこそこ高い車に乗っているが、大したこだわりはないので、次の車は安いもので全然かまわないと思っている。安全性は重要だが、見栄を張ることにはなんの関心もない。
お金よりも経験にお金を使う。自分より友人や家族のために出費する。ただし惰性で使わずメリハリをつける(そのほうが幸福度が高いらしい)。
時代が進むにつれ、日々の生活に必要なお金は少しずつ減ってきているのが実感だ。

見栄を張るというのではなくて、歳を取るとやっぱり「良いものを欲しくなる」のが自然じゃないですかね。もちろん「良いもの=高価」ではないけれど、逆に「質素で良い生活」こそお金がかかることもあるし、私は「年を取ればお金が掛かる」のが普通だと思う。

年を取るといいものが欲しくなるが、食べ物も酒も少ない量ですむようになるし、出歩く頻度も減る。さらに些細な日常から悦びを得る能力が高まる。
年を取ればお金がかかるという主張もあってもいいが、世のほとんどの人は逆だろう。
年と共にお金がかかるという生き方をとれば、FIREのみならず、通常のリタイア生活すら容易ではないことになりそうだ。
ちなみにこれに関しては以前まとめている。
幸福のあり方は年とともに変わり、だんだんとお金がかからなくなる!

批判的記事に反論するのは、頭の整理になっていいね。
というわけで明日もDabo氏のブログについて書きたい。






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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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