我が家に3段ベッドがやってきて、僕は幼子と一緒に寝るチャンスを逃してしまったのだということに気づいた。


3年前のブログ。
まだ小さいお子さんがいる人に読んで欲しくて再掲。

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我が家に3段ベッドがやってきた。
もともとは妻と小学生の下の子ふたりが、シングルベッドをふたつくっつけて寝ていた。子供たち、特に三男は寝相が悪い。
体が大きくなるにつれ、お互いにぶつかったり、ときには誰かの顔を蹴ってしまうようなことが増えてきて、妻がもう限界だと判断した。
3段ベッドなら、多少寝相が悪くてもぶつかり合うことはない。そして将来的に子供たちが妻と一緒に寝たがらなくなれば、1番上か下のベッドは物置にして、妻は僕の寝室に来ればいいという算段だ。

ちなみに僕と中学生の長男はそれぞれ個室で寝ている。
長男がひとりで寝るようになったのは、確かまだ幼稚園の頃だったと思う。友達がひとりで寝ていると聞いて、対抗心を燃やしたようだ。
ただそこは幼稚園児。ひとりでがんばってみたり、やはりさみしくて妻や弟と寝たりを繰り返した挙句、常にひとりで寝るようになったのはここ3~4年のことだと思う。
僕のほうはというと、長男が生まれて以来、妻子とはずっと寝室を別にしている。
長男が生まれたのは12年前。ちょうどクリニックを開業したころで、まだ患者数はさほど多くはなかったが、経営を軌道に乗せるために四苦八苦していた。もともと睡眠には神経質なたちだったので、2時間おきに夜泣きをする長男と同じ寝室にいて十分な休息がとれるとは思えなかった。
疲労の蓄積は医療ミスにつながりかねないので、がんばればなんとかなる、という話ではない。
というわけで、基本的に夜泣きには妻が対応、あまりに大変で限界と感じたときは、早朝に僕を起こしてバトンタッチする、というルールになった。
当時は妻の気遣いがありがたかったし、そのお陰もあって、かなり過酷だった10余年の開業医生活を体を壊すことなく乗り切ることができた。

ただし・・・。今は少し後悔している。
幼子と一緒に寝るという経験も、貴重な人生の1ページになったのではなかろうか? 毎日は大変だとしても、たとえば週末は一緒に寝る、ということだってできたはずだ。
あまりにも忙しく、そして効率を重要視していた現役医師時代は、そんなことは考えもしなかった。
自分には休息が必要だ、そしてそれは仕事の一部であり義務なのだと、完全に信じきっていた。
もう少し方の力を抜いて生きてもよかったのに、と今になれば思う。
効率ばかりの生き方は、実に味気ない。僕の記憶の中に、幼い子供と寝るという経験がないのは、今となっては心残りだ。
人生で大きく舵をきるのに、遅すぎるということはない。これからの人生ではそのような悔いを残さないよう、家族とも、友人とも、そしてその他もろもろの課題とも、しっかりと向き合っていくつもりだ。
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3年たった今、長男は高校生で寮に入っている。
僕と次男が個室で、妻と小4の三男が同室。
僕は眠りが浅いので、人と寝室を一緒にするのは難しそうだ(アーリーリタイアしても睡眠は大切!)



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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