夏が好きだ。
なんて書くと、まるでサーフィンでもするみたいに聞こえるかもしれないが、もちろんそんなオサレなことはしない。妻と子供たちはヨットやウィンドサーフィンをたしなむが、僕はしない。
妻子が世話になっているので、たまに海の家に顔を出して、テーブルのセッティングや物干しを手伝ったり、長老とお茶を飲みながら世話話をしたりという、冴えない役回りを務める程度だ。
ただ、それでもビーチにいるというだけで、心が浮き立ったりもする。

マリンスポーツをするわけでもない僕が、大の夏好きである理由は何かというと、これがいろいろ、ある。
まず、僕はかなりの冷え症だ。季節を問わず、周囲より1~2枚多く服を着ている。
だから暑いのはあまり苦にならない。
まわりがハアハア言っていても、僕は、足先まで温まって気持ちいいな、なんて思っていたりする。
日差しがうれしい。
僕は日本海側に位置する地元が大好きだが、唯一不満があって、それは冬場の日照時間が短いということ。
寒いのは厚着でどうにでもなるが、日が差さない日々が長く続くと鬱々としてくる。だから夏のうちにたっぷりと太陽を楽しまなければ、という気持ちになる。
直接浴びるのもよし、室内から遠い日差しを楽しむのもまたよし、だ。
プールに通う。
近所の市営プールは、通常は室内プールしかないのだが、夏の間は屋外プールも解放される。
室内プールが25mなのに対して、屋外は50mあって開放的だ。
プールの底にうつる自分のシルエットと競うようにして泳ぐのは、実に気分がいい。
公共機関を有効に利用できるのも、アーリーリタイアによる大きなメリットと言っていいだろう。
夏はビールがうまい。
地元名産の枝豆と実によく合う。
夏は、スパークリングがうまい(さっきと、ほぼ一緒か)。
この季節、新潟では市場に行くと、地物の新鮮なアワビがかなり安く手に入る。醤油ではなく、レモンとあわせると、スパークリングとの相性も抜群だ。
冬は冬で熱燗がうまいから、酒に関してはどの季節も素敵なのだが、夏ならではの旨さというものも確かにある。
海、砂浜、潮風、若者たちの歓声。
薄着。サンダル履き。セミの鳴き声。
容赦なく照りつける太陽。
そういったものを感じながら生活すると、生物としての原初的な欲求が満たされるような気分になる。
若い頃からそうだったし、それは、50歳をすぎた今でも、変わらない。
夏が、大好きだ。
これで子供たちが夏休みじゃなければ、最高なんだけどなあ。
というわけで無職(自称・作家)の父は、3人の息子の世話で忙殺されている。
やれやれ、である。
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