以前から日本がとるべき感染防止策として僕が推奨している頻回抗原検査。今日は最近の欧米の動きをまとめて紹介したい。
ちなみに2月時点までの動きは下記記事にまとめてあるので、ご興味があれば参照を。
抗原検査。欧米ではどのように受け止められ、使われているのか、現状を報告する。今回の記事はその続編ということになる。
まずはイギリス。
昨年末から世界をリードする形で抗原検査のスクリーニング目的での使用を拡張してきたイギリスが、ついに究極の手に売ってでた。
国民全員が週2回、無償で抗原検査を受けられるようにするというのだ。
https://news.sky.com/story/rapid-twice-weekly-covid-tests-to-be-offered-to-everyone-in-england-including-home-delivery-12266222https://www.gov.uk/government/news/twice-weekly-rapid-testing-to-be-available-to-everyone-in-englandオンラインで注文し、検査は家や職場でも行える。
4月12日から、必要不可欠ではない小売店が再開される。また、バーやレストランは屋外でのサービスの提供が可能となる、とのこと。
ワクチン接種もかなり進んできているので、イギリスが新型コロナをコントロール下に置く日は近そうだ。
日本語の記事としてはこちらがまとまっているので、興味があれば。
https://www.bbc.com/japanese/56636489フランスでも抗原検査キットによる自己検査が開始された。下記事からの引用。
https://www.designstoriesinc.com/europe/corona_autotest1/フランス高等保健機構は、コロナ自己検査キットの販売にゴーサインをだし、早くも今週からフランスで販売が開始されることになった。
薬局やスーパーなどで購入できるようになるようで、家に準備して置くことができれば、今よりも素早くコロナ検査を行うことができる。
ちなみに社会保障カードを提示すれば無料で受け取れるとのこと。
ドイツでは違う角度からの利用も。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b78ae1f6d6c42adb55531a7b5ec0d947104e344b南部テュービンゲンでは3月16日から、市民に検査を無償で行い、陰性者に「1日券」を発行。市中心部で買い物や屋外の飲食店での食事などをできるようにする試みを開始した。
ベルリン市も31日から、陰性証明があれば買い物や博物館入場を可能にした。市政府与党、左派党ベルリン支部のシューベルト代表は、この手法は「ロックダウンの代替策だ」と強調。デモ頻発など各種制限への不満が噴出する中で、同様の試みは全国に広がる。
相変わらず自粛頼み一本槍の日本からみればうらやましくなるような機動力だ。
スペインでは以前から抗原検査を利用してイベントを開催している。最近だとこのニュース。
https://www.europapress.es/catalunya/noticia-empieza-concierto-love-of-lesbian-barcelona-cribado-5000-asistentes-20210327193406.html入場者5000人を対象に入場前に簡易抗原検査を実施したところ、検査陽性は6人だったとのこと。もちろんこの6人は入場できず、観客はより安全にコンサートを楽しむことができる。
決してゼロリスクではないが、リスクを大きく減らしながら日常をとり戻すための有用な対策といえるだろう。
アメリカもヨーロッパに追随しようとしている。
昨年末にFDAが自宅で出来る抗原検査キットを初承認したが、これは自己診断できず、自己採取をしてから施設に送るタイプで、結果がわかるまで時間がかかり、かつ高価。
https://www.cnn.co.jp/usa/35163652.htmlその後承認されたEllume社のものは電子送信によりすぐ結果がわかるが、やはり自己診断できないため、1回30ドルと高価。
https://www.washingtonpost.com/health/2021/02/01/coronavirus-home-test-ellume/しかし先月末、FDAはようやく「処方箋なしで」「自己診断できる」抗原検査キットの市販を認可。
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/coronavirus-covid-19-update-fda-continues-advance-over-counter-and-other-screening-test-development1回数ドルと、今までの自己診断できなかったキットよりはるかに廉価で利用できるようになった。
アメリカではそれに加え、CDCとNIHが自宅での頻回抗原検査の効果を調べる研究を始めるとのこと。
https://www.nytimes.com/2021/03/31/health/covid-testing-antigen-rapid.htmlワクチン接種が進まない日本にこそ大量検査を必要としているはずだ。今後、この研究の結果を注視していきたい。
明日は日本での現状を報告する。
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