サザエさん症候群、という言葉がある。日曜日の夜になって、明日からの授業や仕事を思い、憂鬱になったり、人によっては体調不良を訴えたりすることの俗称である。
サザエさんが日曜日の夜に放送される番組であり、かつ歴史が長く、多くの人に親しまれているから、その名がついたのだろう。
であれば、笑点症候群、では語呂が悪いから、「笑点シンドローム」なんかでもよさそうなものだが、なぜかサザエさんの名前が使われている。
視聴率でいえば、笑点のほうがずっと上なのだから、不思議でなくもない。
僕にサザエさんを見る習慣はないし、第一、今はアーリーリタイアしていて、月曜日に出勤することもないから、この言葉、理屈としてはわかるが、感覚的にはピンとこない。
日曜日の夜の切なさ、テレビ番組、で線を結ぶと、僕の場合、頭に浮かぶのは「西遊記」だ。堺雅章が孫悟空、今は亡き夏目雅子が三蔵法師を演じた名作ドラマで、1978年から1980年までの放送だから、僕は小学校4年生、5年生のあたりだったはずだ。
エンディングの歌である、ゴダイゴの「ガンダーラ」が流れると、
(ああ、これで楽しかった週末も終わりかあ。明日からまた学校だなあ)
と憂鬱になったことを覚えている。
なぜ西遊記が浮かぶのだろうか? 小学校4、5年生がつらい時代だったということはない。
むしろ、それまではとても内向的だった僕が、少しずつ活発になってきた時期にあたるし、級友や担任にも恵まれていたから、学校に行くのが楽しみだった、とまでは言わないが、決して苦痛ではなかった。
中学時代のほうがはるかにきつく、学校をさぼりたくなることも少なくなかったが、なぜかその苦い記憶は、日曜日夜のテレビ番組と結びつかない。
たとえば高校時代、「天才たけしの 元気が出るテレビ」は大好きだったが、それがあの、ガンダーラでの切ない感情を引き起こしたりはしなかったと思う。少なくとも、その記憶はない。
不思議だ。
ちなみに、若い人は知らないかもしれないが、「元気が出るテレビ」はテリー伊藤氏の仕掛けによる。
エンドロールでは、「プロデューサー テリー伊藤」ではなく、「総合演出 伊藤輝夫」とクレジットされていて、今見返すと昭和な感じがなんとも懐かしい。
さて話変わって、自著"幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ"。
発行から1年半もたったが、やはり今でも売れ行きは気になるので、たまにamazonの商品ページをチェックしている。
amazonなら、「残り○○点(入荷予定あり)」というように、在庫部数を表示してあるから、少なくともamazonでの売れ行きはそれでチェックできるのだ。
基本的にはさっぱり売れないが、たまにまとめて売れると、「なんでだろう」と首をひねることになる(変な著者だね)。まあ、きっとそんなものなのだろうと考え、今まであまり深く考えることはなかったのだが、さっき突然気づいた。
僕の本は日曜日の夜に売れるのだ!
そして週の前半はポツポツ売れて、週末にはほとんど売れなくなる。
人がどういうタイミングでアーリーリタイア本に興味をもつかと考えれば、当たり前の話だ。週末を間近に控えれば気分はよくなるし、もうひと頑張りと気力も湧く。
土曜日、日曜日は、仲間と、あるいは家族と愉快に過ごす。
だが日曜日、それこそサザエさんを見終えるあたりから、憂鬱になる人も多いはずだ。明日も仕事か、とため息のひとつもでる。
妻子が寝静まった後、ネットでHな画像でもチェックして(?)、それにもあきると、
「仕事・・・辞めてえな」
と、ひとりごちることになる。
最終的には、アーリーリタイア、早期リタイア、といったキーワードでグーグル検索をして自著に行きあたり、酔った勢いもあってすぐさまクリック。
はい、1冊お買い上げ! となるのだろう、というのが僕の推測だ。
サザエさん症候群の人たちが、自著のamazon販売を盛り上げてくれている。
そう的外れな推測ではないはずだ。
そこで、策士・内山直は考える。
ロダンの「考える人」ばりに、ポーズをとって思索する。
(この傾向を、自著の販売促進につなげられないだろうか?)
ひらめいた!
毎週日曜日に、読んだ人が感心するような良記事をブログで上げればいいじゃないか!
・・・そんな器用なことができれば、今頃、大作家先生だってば。
本、もうちょっと売れないかなあ。
いいこと書いたつもりなんだけどなあ・・・。
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