ワクチンの話…とみせかけて、今日のテーマはアルコールです。


医療従事者の端くれということで、ワクチン接種の順番がそろそろ回ってくる。今日の記事はそれに関連したものになる。
しかしテーマはワクチンではない。
酒だ。

初めて酒を飲んだのがいつだったかは思い出せないが、小学生時代であったのは間違いない。
当時は親がうまそうに飲むビールを飲んでみたいと子供がせがみ、苦さで顔をしかめるのを笑うような風潮があった。
ちょくちょく飲むようになったのは中学生になってから。父が田舎育ちの戦中派なのもあって、酒には寛大だった(父の田舎では当時、中学生は立派な労働力であり、一杯飲むのは当たり前だったとのこと)。
高校生になってからはほぼ毎晩飲むようになった。
勉強の妨げになるので晩酌はしない。しかし1日の勉強を終えた後、寝酒を少し胃の腑に送るのは、勉強熱心ゆえに多くのストレスを抱えていた僕にとってささやかな、しかし効果抜群の楽しみだった。
さらについでのようにタバコを始める。
若き依存症患者、一丁あがり、だ。

タバコのほうは30代前半で結婚したのを機に止めたが(いやあ、大変でしたよ)、酒の方はいまだに飲み続けている。
最近はコロナ禍もあって大酒をしていないが、10年ほど遡れば一升は飲めた。
翌日ボロボロになる覚悟ならさらに五合。ちなみに二升飲んだことはない。
念のため言っておくが酒量自慢をしているわけではない(そもそも自慢になるほどの量ではない)。
とりあえずの状況説明を思って頂きたい。

休肝日は特に設けていない。最後に「一滴も飲まなかった」日がいつだったのかも記憶にない。
妻に聞いたところ、「結婚以来、そんな日はなかったと思う」とのこと。どれだけ忙しくても、どれだけ体調が悪くても夜になると飲みだすので、新婚当時は驚いたという。
確かに僕の記憶とも合致する。

ここでようやく本題。
ワクチン接種当日、酒なしの夜を僕はどうすごすのだろう?

今までも毎年インフルエンザのワクチン接種はうけてきたが、当日も変わりなく飲んでいた。
酒で効果が多少落ちる可能性があるにしても、さほど大きな影響はないだろうし、その日の酒をあきらめなければならないほどのことでもないだろうと適当にとらえていた。
しかし事が新型コロナとなると、より真剣に考えざるをえない。
変異株の猛威を考えれば、少しでも強く免疫をもっておきたいし、医療従事者ということで優先接種をうけるのに、快楽のために効果を落とすようでは接種を待ちわびている一般の方に申し訳がない。
となれば当然、接種日は飲酒を避けるべきだろう。

現在、齢52。
当直といったやむを得ない状況を除けば、自分の意志で飲酒を避けようと試みるのは30数年ぶりということになる。
体に異変が起きたりはしないだろうか?
ひどい精神状態になり、実は重度の依存症であることが発覚したりはしないだろうか?
まさか小人の大名行列やピンクの像が見えたりはしないと思うが(ここまでくると逆に見れるものなら見てみたい)。

ううむ、ワクチン接種の副反応より、酒を休むことによる生体反応のほうが気がかりだ。
そしてそもそも僕はどの程度の依存症なのだろうか?(依存症であること自体は間違いなさそうだ)
というわけで、明日もアルコールについて書いてみたい。



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スパニッシュ。
お料理に興味のある方はこちらの記事をご参照ください。
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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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