6月20日のネットニュース。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cebdfaa2b2495b784d051a8b172810a366abe830?page=1タイトル;ワクチン接種直後196人死亡で考える「打つべき人」と「打たないほうがいい人」
7万2000人に1人──その数を多いと感じるか、少なく感じるかは人それぞれだが、これが新型コロナウイルスワクチン接種後に亡くなった人の割合である。
現在の接種者数で計算すると、7万2000人にひとりが接種直後に亡くなっている計算になるのだそうだ。
巷ではこの報道によってワクチンを打つのが怖くなった人が多いと聞く。今日はこの数字について考えてみたい。
まずワクチンとは関係なく、人はどのくらいの頻度でなくなるのか。
資料によると、令和元年には138万人が亡くなり、その91%が65歳以上で125万人にのぼる。そもそも高齢者は毎日、平均で3400人が亡くなっているのだ。
冒頭で紹介した記事によると「1回目」を終えた65才以上の高齢者は3割に達しているとのことだから、単純に乗じれば接種から24時間以内に1100人が亡くなっていても確率としてはおかしくないことになる。
報道された196人はその18%、すなわち5-6分の1にすぎない。
接種後3日以内まで含めれば3300人だから、196人はその6%となる(記事には「直後」が何時間を指すのか、触れられていない)。
もちろん単純に人口で計算することはできない。
病気があり、すでに死期が迫っていることが明らかな人がワクチン接種を受けることはないだろう。
しかし世の中には「突然ぽっくり逝く」人も多いのも事実。
「昨日はいつも通りだったのに、朝になったら冷たくなっていた」
といった話は、決して珍しくはない。
となると知りたいのは、平時の死亡例のうち、「ワクチン接種などうけられないほどすでに重症であった人」と「ワクチン接種も普通に受けられるくらいには元気だったのに、突然ぽっくりいった人」との割合だ。
そこで突然死について調べると、下記サイトがみつかった。
http://www.jsomt.jp/journal/pdf/062010057.pdf突然死の発生率は人口の0.1∼0.2%、総死亡の10∼ 20%を占め、その原因は虚血性心疾患や不整脈などによる心臓死や脳卒中といった脳心血管系疾病がほとんどを占める。
10-20%ということは日本では毎日340~680人の高齢者が突然死していることになる。ワクチンを接種した30%を乗じれば100-200人。
そう考えれば「ワクチン接種直後に196人死亡」はむしろ想定の範囲内で、逆にもしワクチン接種直後の死亡者がいないようなら、「ワクチンは新型コロナの予防効果だけでなく、脳血管系疾患を予防する効果もある」ことになってしまう。
このような報道に触れた時、視野を広くもって数字をみないと、必要以上にリスクを高く感じ、不安を募らせるはめになるため、注意してほしい。
そもそもマスコミがそういうことを踏まえた上で報道すべきなんだけどね。
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