今後数年のうちに中国はひどいことになるのでは? と懸念している。


先日のデイリー新潮の記事。
世界中で次々明らかになる「中国製のコロナワクチンは役立たず」 更に安全性にも問題
https://news.yahoo.co.jp/articles/12eaca5b7e3023188510b20ae1b08f4a7c5d1854
一部を引用して紹介する。

ワクチン生産大国であるインドが自国の感染爆発のせいで海外への輸出を停止する中で中国製ワクチンの存在感が高まっているが、輸入国から「感染拡大防止の効果が疑わしい」との声が高まっている。

まず最初に問題になったのはチリである。チリはワクチン接種が最も進んでいた国の一つだったが、4月に入ると国内で感染が再び拡大し、チリ政府は6月10日、首都サンチャゴの全域にロックダウンを再導入すると発表した。チリで接種されているワクチンの9割が中国のシノバック製ワクチンである。

バーレーンでも同様の問題が起きている。バーレーンは中国のシノファーム製ワクチンの接種率が極めて高いのにもかかわらず、感染者が急増している事態を受けて、ワクチンの2回接種を完了した人を対象に米ファイザー製ワクチンの追加接種を開始した。

インドネシアでは中国製ワクチンを接種した医療関係者数百人が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになっている。


そうなのだ。中国製ワクチンはどうやらかなり有効性が低いらしい。
これをもって「これだから中国は」と馬鹿にはできない。そもそもファイザーやモデルナのワクチンが「すごすぎる」というのがほとんどの医師に共通する感想だろうし、日本製ワクチンは認可の目途さえたっていない。
とはいえこれは近い将来、大変な事態を引き起こすのではないだろうか?
ワクチン接種が進んだ欧米では観光を含む人の往来が少しずつ戻ってきている。日本も今年の終わりか、遅くても来年前半にはその仲間入りができることだろう。
もちろん全面開放とはいかないが、この調子ならじきにコロナ前にかなり近い状態になりそうだと楽観視する声が増えてきている。
ところが中国はどうか?
強権発動によって感染を初期に封じ込めたのは素直に評価したいが、それゆえに入国時の厳密な検疫を緩めるのが逆に難しくなる。
たとえこの調子で国産ワクチンの接種が進んでも、性能の低さから集団免疫は得られそうにない。
となると中国が先進諸国のように国境を元に近い状態まで開放するには、
①新型コロナの流行が世界的に収まる
②より有効な治療法が確立され、特別視する必要がなくなる
③ファイザー、モデルナ製並みに高性能なワクチンを開発する
④ファイザー、モデルナ製のワクチンを輸入し、国民へのワクチン接種を一からやり直す
といったやり方しか僕には浮かばない。
①、②、③は実現困難だし、④は政権にとって面子が丸つぶれだから、現実的には難しいだろう。
つまり中国は今後数年にわたり、世界経済の回復から大きく取り残される可能性があるのだ。
その場合、以前から懸念されているXデー、すなわち不動産バブルの崩壊がいよいよ現実のものとなるかもしれない。
他人事ではない。中国での混乱が大きければ、いまや経済的に大きく依存し合っている日本も無傷というわけにはいかないだろう。

個人レベルでできることはさほどない。
僕自身は去年から日本株はもっていないし、リスク分散のため10%近くもっていた新興国株を5%以下に引き下げ、所有する投資信託はほぼMSCIコクサイのみという状態になっている。
もちろん大した混乱なく、今後もコロナ後のV字回復が世界的に広がれば一番うれしいが、どうにもきな臭い感じがして、キャッシュポジションを少しずつ拡大しているところだ。

コロナ禍をうまく切り抜けたかにみえた中国が、多くの死者を出した欧米に完全に逆転される近未来。
その可能性を、みなさんはどう思われるだろうか?



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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