僕は若い頃ロンドンに住んでいたことがあるので、一応英語は話せる。しかし幼少期に身につけたものではないためか、油断をするとすぐに話せなくってしまう。
テレビで映画やドラマを見る時は、できるだけアメリカの作品を見るようにしていて、それは僕が日本のものよりそちらのほうが好きだからという理由がもちろん大きいのだが(これだけ予算が違えば、ちょっと太刀打ちできない)、ある程度英語に触れておきたいからという側面もある。
リスニングに関しては、これでなんとかなっている。
問題はスピーキング。
ロンドンから帰国後は、外国人の友人も少なからずいたし、海外旅行に出かける機会も多かったからそれほど意識しなくてもある程度は維持できていたのだが、医師として開業し、子供ができ、海外に行く機会を失ったまま過ごしてところ、ある日、自分が英語をさっぱり話せなくなっていることに気づいた。
さて、どうしよう?
忙しい合間を縫って、週に1度、英語学校に通うようにしたのに加え、何か良い教材はないかと調べ、いくつかを購入した。
ほとんどのものはまったく役に立たなかったが、ひとつだけ、すばらしい教材に巡り合った。
それが、これ。どんどん話すための瞬間英作文トレーニング、だ。
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中学校レベルの英文法をこれでもかとばかりに繰り返し、マスターしていく形式になっている。CDがついているので、僕の場合は車でこれを繰り返し聞きながら練習をした。
実は肝心の本の方は、ろくに開いたこともない。
ある程度英語が話せる、あるいは学生時代英語がそこそこできたという人は、CDだけで十分、つまり机に向かってテキストを開かなくても、通勤やジョギングついでに勉強ができてしまうのだ。
おすすめはCDを通しで流すのではなく、セクションごと(各文法ごと)にしっかりと習得してから次に行くようにすること。
完全に使いこなせるところまでいかなければ、実践ではうまく出てくるはずがない。
そういうふうにして、一歩一歩、しっかり固めながら進めば、CDが終わるころには中学レベルの構文なら反射的に使いこなせるようになっているはずだ。
日常会話で、高校レベルの文法が必要となることは99%ない。
中学レベルの文法を徹底的に鍛えれば土台は完成ということになる。
残念ながら、これで英語がペラペラになるわけではない。でもこのレベルの英文法を使いこなすことができなければ、英語を流暢に話せるわけがないのだ。
たまに中学レベルの構文を理解することもないまま、話せる「気」になっている人がいるが、けっして見栄えのいいものではない。単語を羅列してなんとか意思疎通ができているだけだ。
だから政治や経済など、話題がちょっとでも複雑になるとお手上げになるし、そこから英語力が伸びることもない。
この本の課題をマスターすることは、英語を流暢に話すための、「必要最低条件」なのだ。
では、ここからさらにステップアップして「ペラペラ」になるにはどうしたらいいのか?
後は手持ちのボキャブラリーや言い回しを、少しずつ増やしていくしかない。
例えば日本経済について話したいのなら、輸出入、為替、金利、金融緩和、それに日銀くらいは英語で言えないと、会話として成立しようがないはずだ。
面倒くさく聞こえるかもしれないが、基本さえできていれば、後は憶えた端からすぐに実践で使えるから、学習は楽しいものになる。
逆に基本もできていないのに、「ネイティブはこう話す」みたいな教材を買って丸暗記してもまったく意味がない。
僕自身、アメリカ人の親しい友人がいるのだが、彼と会う前はできるだけこのCDをやり直すことにしている。
やるのとやらないのとでは、やはり言葉の出方が違ってくるのだ。
ほとんど暗記してしまうくらい聞きこんだ今となっては、単なる「おまじない」に過ぎないのかもしれないけれど。
英語をペラペラっと話したい人、特にアーリーリタイア後、海外で多くの時間を過ごしたいと考えている人には、間違いなくおすすめの1冊だ。
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手前。ズッキーニの花にチーズを入れて揚げたもの。
奥。ポークのグリル、サルサソース。
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