野暮を承知で解説すれば、共に最初は刺激的なのに、だんだんと惰性に流されていくということでしょう。納得。それにしても表現が渋いなあ。「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりごとになる。あとはただ相手の服を脱がせるだけだ」
有能な犯罪者を評して「普通のビジネスをしても成功しただろうに」と言うことがあるが、元手があれば本当にいいビジネスマンになっていたのかも。「それが犯罪とビジネスとの違いなんだ。ビジネスには資本が不可欠だ。両者の違いといえば、まあそれくらいのものだろう」
うん、こういう人、いそう!(笑)「離婚もきついのは最初の一回だけだ。二回目からは単なる財政的な問題に過ぎなくなるし、君にとっちゃそんなものは痛くも痒くもない」
今となれば当然の話。こんな表現が通用したのは時代のなせる業だろう。SNSだってなかったしね。医師だって、我々と同じ普通の人間なのだ。悲しみにふけることもあれば、限りなく続く惨めな闘いに従事することもある。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。