若いうちに資産を築けば長生きできるってデータがでたけど、あなたはどう思う?


JAMA Health Forumより。
https://jamanetwork.com/journals/jama-health-forum/fullarticle/2782410

In this cohort study of 5414 participants in the Midlife in the United States study, those who had accumulated a higher net worth by midlife had significantly lower mortality risk over the subsequent 24 years. In sibling and twin comparison models that controlled for shared early life experiences and genetic influence, the association between net worth and longevity was similar in magnitude.

米国の中年研究の5414人の参加者を対象としたこのコホート研究では、中年までに高い純資産を蓄積した人々は、その後の24年間で死亡リスクが大幅に低くなりました。幼少期の人生経験や遺伝的影響が近い兄弟と双子の比較モデルでは、純資産と寿命との間に関連性が見られました。

要は中年期までに多くの資産を貯めた人ほど、その後の死亡リスクが低いということ。
それはそうだろう。
アメリカの場合、資産額によってうけられる医療の質が随分と変わってくる。
では国民皆保険の日本でこのデータは当てはまらないかといえば、僕はそうでもないはずと想像している。
理由としては、
・資産は精神的余裕につながるので、自分の体調の変化に敏感になる
・労働による過度なストレスを避けることが容易
といったことが上げられる。

若い頃から資産を形成する人を揶揄する傾向が世間にはある。
株に投資なんかしないで、自分自身に投資しなさい、という言葉が正論に聞こえることもある。
でもこの論文では、「中年期」までに資産が形成できるかどうかが、その人の寿命を作用するとされている。
中年期まではがむしゃらにキャリアアップを目指し、そこから資産形成ではどうやら遅いようだ。

自著「幸せの確率―あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」でも、若い頃の投資について触れている。


よく、「若いうちは貯金や運用などせずに、そのお金を自分に投資しろ」と言う人がいますが、これは一面では当たっていて、若くて収入が少ないうちに少額の投資を始めるくらいなら、それを自分に投資、つまり、技術や能力を高めるために使って、将来により多くの収入を得られたほうがいい場合もあります。
人間が身につけている知識や技能、ひいては、その人が将来得られるであろう収入を、人的資本と言います。ノーベル経済学賞を受賞した故・ゲーリー・ベッカーはこの人的資本の重要性を説き、一部の資産家は別として、わずかな貯金を株や土地に投資して増やすことよりも、自分自身に投資して「より稼げる人間」になることの方が、はるかに重要だと述べています。
私自身もドクターとしての最初の一〇年間は、その仕事によってどのくらい収入が得られるかなど、考えもしませんでした。複数の選択肢が示された時は、いくらそれがきつくて、経済的に不利であっても、より挑戦のしがいがある方を選んできたつもりです。その結果として、学者としてではなく、患者さんという「人間」に接する臨床医としての能力を向上できたことが、独立後の成功につながったのだと自負しています。
ただし、これは仕事の内容にもよります。たとえば公務員、販売員、介護・看護といった職種では、多少スキルを上げても、それが昇給に結びつくことは考えにくく、かといって独立することも容易ではないでしょう。ドクターだって、一生勤務医でいるつもりでいるならば、自分に投資して学識や技術を高めても、生涯収入という面ではあまり変わりません(むしろ日本では、一流の病院ほど安月給だったりもします)。
阪急グループの、そして宝塚歌劇団の創業者である小林一三が残した有名な言葉に、「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」というものがあります。確かにいい言葉ですが、本当にそうでしょうか? 有能な下足番は、有能な下足番として職歴を終えることが、現実的には多いような・・・。
もし、自分に投資することによって、将来収入が増える可能性が低いのであれば、すなわち、期待できるリターンが低いのであれば、自分にではなく、若いうちから株式などに投資をしたほうが、経済的には有利ということになります。例えば、二〇歳代の一〇年間、頑張って毎月一〇万円を貯蓄し(合計額一二〇〇万円)、そのつど運用に回せば、五パーセントの複利で利益を得た場合、四〇歳の時点で二五八二万円にまで増えていることになります(三〇歳で資金追加は中止)。つまり二〇歳代に貯めたお金は、四〇歳時点では倍以上に膨らむのです。同じように毎月一〇万円を、三〇歳代の一〇年間運用した場合、四〇歳時点での資産額は一五八五万円にしかすぎません。同じ月一〇万円、一〇年間の運用であっても、二〇歳代だと、三〇歳代で同じことをした場合と比べて、六割以上も価値が増すというわけです。
若いうちは自らの人的資本に投資するのか、それとも、早くから株式などでの運用を積極的に行うのかということは、非常に大きな問題で、後々の人生に大きな影響を及ぼします。もちろん、経済的合理性だけが判断基準ではありません。実現できる見こみは少ないけれど、夢のために自分に投資をするということだって、あっていいはずです。自分がどんな人生を歩みたいのか、自分にはどのような能力があって、何に適性があるのかということを、総合的に考えて決めるしかありません。 


5年前に書いた原稿だが、今読み返しても僕の考えは変わらない。
僕の文章を読んでくれるのは中年以上の人が多いため、若い人に届きにくいことをもどかしく感じている。



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息子たちのヨット大会を浜から見物。

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内山 直

2016年、47歳でセミリタイア。地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で、遺伝が50%。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってきます!

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