今日は、高田好胤(1924年-1998年)。分かりやすい法話により「究極の語りのエンタテイナー」と呼ばれた、法相宗の僧侶だ。
名言はこれ。
“かたよらない、こだわらない、とらわれない”
このうち「かたよらない」、「とらわれない」に関しては同意を得やすいと思う。
偏った考えや行動が好感をもって迎えられることはまずないし、親しい人が何かにとらわれてしまっているのなら、抜け出すよう助言をするのが普通だ。
しかし「こだわる」はどうだろう?
対象はなんであれ、こだわりを持つことはいい意味でとらえられることも多い。
しかし幸福学でのデータをみてみると、多くの選択肢がある時、「常に最良の選択を追求する人」よりも、「そこそこで満足する人」のほうが、あるいは「あらゆる情報を仕入れて細かく吟味する人」よりも、「ある程度適当でもよしとする人」のほうが、幸福度が高いというデータがある。
日常生活においていちいちこだわりを持つことは、どうやら幸福にはつながらないようだ。
「働きアリを細かく観察すると、よく働いているのは2割だけ」
という学術データを耳にしたことはないだろうか? これはパレートの法則と言われ、さまざまな形にアレンジされた上で、社会現象を読み解くヒントになっている。
この法則を時間管理に応用したのが、リチャード・コッチとマルク・マンシーニ。彼らは、
「完璧な仕事をするときにかかる時と比べ2割の時間さえ努力をすれば、8割程度の結果は得られるであろう」
と述べている。つまり、完璧に仕上げるために1時間かかるレポート課題があったとしたら、10分ちょっとの時間で大体及第点のものが仕上がるはずというのだ。
言われてみれば確かにその通りかもしれない。僕らは最後の2割を満たすために、かなりの労力を費やすことが多いように思える。
もちろん人生には時として10割、すなわち全身全霊を込めて取り組むべき課題が生じる。
そういう時は決して手を抜くことなく、強い気持ちでやり遂げるべきだろう。
こだわる対象は、本当に大切なことに限ること。
これが幸せへの鍵と個人的には考えている。
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