「時は金なり」って本当だろうか?


下の息子ふたりが暇そうにしていたので、久しぶりに近所の公園にでかけた(最近は子供たちが忙しくなったので、以前ほど一緒に公園へは行かない)。
その時、ふと思い出した。
昔は子供と公園に行くとき、必ず文庫本を持ってきていたなあ、と。

現役医師時代、下の子はまだ幼稚園児だったから、公園で遊びたいといえばついていかざるをえなかった。
もちろんブランコを後ろから押してやったり、一緒に遊んだりすることもあるが、息子が遊んでいるのをみているだけで、手持無沙汰な時間もある。
そんな時、パラパラとめくるための本を持参していたというわけだ。そうでもしなければ、まともに本を読む時間がとれなかった。
アーリーリタイアした今、時間ならある。なにも息子たちと公園にいるときにページをめくる必要などない。
手持無沙汰で、屈することもなくなった。その時をしっかりと味わえば、退屈して困るなどということはないことに気づいたからだ。
子供たちがはしゃぐ姿、成長の様子、それに公園の風景、流れる風、季節の移り変わり、と楽しめるものはいくらでもある。
散歩をするとき、父親が一緒でうれしいなどと言ってくれる年数は実に短い。後々後悔するようなことがないよう、現在の日々をしっかりと味わっているところだ。

それにしても、公園で子供の面倒を見ながら読書とは。今思えば、あまりのせわしなさにあきれるくらいだ。
故・河合隼雄が著書で、
「父親は仕事をしすぎず、家で子供とゴロゴロしているくらいがいい」
と書いているのを読み、
「そんなふうにできればどんなにいいか」
と嘆いたこともあったっけ。

今は子供たちと過ごす時間が格段に増えた。この時間は決してお金では買えない。
「時は金なり」ではなく、「時は金よりもずっと大切」と信じる生き方。
これが正解、とまで言う気はないが、やはり僕には合っているようだ。





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3年前、友人の誕生パーティーにて。コロナ禍でこういう宴会ができなくなったなあ。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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