老人って、いくつから?


開業医時代にHPに載せていた「院長ブログ」から転載します。

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老人って、いくつから?

自分が年をとるにつれ、「おじさん」、「おばさん」 という呼び方に対する感覚が変わってきたことに、最近気づきました。若い頃、それこそ20歳くらいの頃は、30歳を過ぎた人は「おじさん、おばさん」 でいいように思えましたが、40歳代も後半になった今、30歳そこそこの人を 「おじさん、おばさん」 呼ばわりしていいのだろうか、と逡巡するようになりました。30歳代でもまるっきり若者にしか見えない人って多いですからね。
ところで皮膚科には、「老人性」 と始まる病名がたくさんあります。老人性紫斑、老人性疣贅、老人性血管腫 etc. etc. 現在の私の感覚ではその患者さんを 「老人」 と言っていい年齢だと思っても、10年後、20年後の私は、老人と呼ぶのを躊躇するようになっているかもしれないと思うと、「老人性」 という用語を気軽に使っていいものか、迷うようになりました。何歳からだと老人と言っても失礼にあたらなくなるのか明確な定義はないわけですから、これは難しいところ。さらに、いくら周囲が老人だと思っていたとしても、ご本人にその意識がない場合には「老人性」 なんて言われると、嫌な気分になるかもしれませんよね。
サムエル・ウルマンという詩人の 「青春」 という作品に 「青春とは、人生の特定の時期を指すのではなく、心のあり方を言うのだ」 という一説があります。それと一緒で、年齢だけを基準におじさん呼ばわりしたり年寄り扱いしたりするというのは、正当でないような気がします。
そんなわけで、今後、その手の言葉の使い方には少し注意しようと思いました。意味は同じであっても「老化によるものです」 とか「老人性ですね」 なんてズバリ言うよりも、例えば 「皆さん、お年とともに出てくるものなんですよ」 という方が、ずっと柔らかい印象になりますものね。
念のために言っておきますが、「だから私のこともおじさん呼ばわりしないでね」 なんてずうずうしいことを考えているわけでは決してありませんので。私の場合は心のあり方も含め、肩までどっぷり中年ですので、気を使って「おにいさん先生」 なんて呼ばなくていいですからね。
(誰が呼ぶかっ!)。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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