寿司屋のカウンター席


7年前の院長ブログより転載。

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先日、小学校4年生の長男が、「回るお寿司じゃないお寿司屋さんに行ってみたい!」 と言い出しました。理由を聞いてみると、テレビアニメの 「ドラえもん」 でスネ夫が親と寿司屋のカウンターで食べている様子をみて、うらやましくなったと言うのです。
「回るお寿司とカウンターのお寿司は、いったいどこが違うんだい?」
私がそう尋ねると、息子は前のめりになりながら力説しました。
「テレビで見たお寿司屋さんだと、お寿司が下駄に乗って出てくるんだよ!」
その時は、「お前、あれは下駄じゃないよ」 と言って笑ったのですが、後で調べたら寿司を載せるあの木製の台は、本当に下駄というのだそうですね。知らなかった! とまあそれはさておき、下駄の上にお寿司を載せてもらうより、お寿司が回ってくる方がよほどエキサイティングだと思いませんか? お店によっては、お寿司が新幹線の容器に入って回ってきたりもしますし。下駄に乗ったお寿司を食べてみたいとは、子供はどうでもいいことを面白がるものだし、実に好奇心が旺盛だなあとあらためて思いました。
 
私は息子に、寿司屋のカウンターは子供が座るところではないことを説明し、その代わり、高校を出るくらいの年になったら一度連れて行ってやると約束しました。その番組を私は見ていないので確信はありませんが、おそらくスネ夫家族は、TPOをわきまえない成金の家族として描かれているのだと想像します。
そして実際、寿司屋のカウンターに子供を座らせる親って、いるんですよね。まったく、何を考えているんだか! 年端もいかないガキが 「大将、もうひとつ中トロ握って。サビ抜きでね」 などと言っているのを聞くと、思わず後ろに回りこんでその首根っこをぎゅうううううっと ・・・。
失敬。話がそれた上に取り乱してしまいました。
 
翌週は、「ハワイに行きたい!」 とまたまた長男。ドラえもんでしずちゃん家族が行ったのだそうです。
すっかり感銘をうけた様子の長男は、
「天国みたいなところなんだってよ!」
としつこく言ってくるので、とりあえず近所の海岸に連れて行って、ハワイも多分こんな感じだと思うよ、と言っておきました (私だって行ったことないもの!)。
天国みたいもなにも、悪いことさえしなければ、あと数十年で天国そのものに行けるんだからさ。
 
それにしてもドラえもんの状況設定、もう少しどうにかならないもでしょうか?
せめてお寿司屋さんじゃなくてファミレス、ハワイじゃなくて温泉くらいにしてくれると、親としては助かるんだけどなあ。

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ちなみにこの翌年に僕はリタイアし、家族で初海外(グアム)に行くことができました。開業医時代はまとまった休みがとれなかったので、近場の温泉くらいしか行けなかったんですよね。
ちなみにハワイはまだ言ってません。コロナ禍が終わったら行きたいなあ。




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グアムにて。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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