アメリカ人の友人から聞いた話がおもしろかったので、ご紹介しますね。
彼は僕と同い年で、新潟にもう30年くらい住んでいます。先日、某ホテルでイベントをすることになり、ホテル側と電話で打ち合わせ (彼は日本語がペラペラです)。細かいところまで詰めた後「じゃあ、これから代金を払いに行きますね」 と告げて、ホテルに向かったのだそうです。ここからは、彼の弁。
すぐホテルに着いたんだけど、こういう時、お金は会場で払うのかフロントで払うのかがわからなくって、とりあえずフロントに行こうとしたのね。ところがそのフロント、若い女の子が一人きりで、しかも僕が近づいている様子を見て、緊張しているのが遠目でもわかるんだよ。ホテルのフロントって外国人旅行者の相手もしなきゃいけないから大抵は英語ができるんだけど、たまにどういうわけか、外人が苦手な人っているんだよね。それにほら、僕大きいじゃない (彼は190cm近くあり、しかもボディ・ビルダーです)。怖がられたりするんだよなあ。
でもまあ、他に人もいないからしょうがない。その子のところに行って話しかけたのね。もちろん日本語で、笑顔も絶やさず、ね。まずは名前を名乗って、それから要件を告げたんだけど、彼女、完全に顔がひきつっていて、返事すらしないのよ。どうも僕の言っていることが全然頭に入っていかないみたいで、僕が日本語を話していということさえ理解しているのかあやしい感じなんだよ。さあ、どうしたものかと途方にくれかかったんだけど、そうだ、さっき電話したことを言えば話が通りやすくなるかも、って思いついたんだ。それで、
「この件で、さっき電話したばかりです」
って言ってみたのね。そうしたら彼女、おどおどした態度はそのままだけど、ようやく口を開いて、言ったんだ。
「ええと、かしこまりました。さきほど電話を下さった、バカリ様、でよろしかったですね」
違うよ! 名前はちゃんと最初に名乗ったじゃん。僕はどこから見ても普通にアメリカ人でしょうが? バカリって、アフリカの部族の出じゃないんだから! それに「よろしかった」って日本語として変でしょ! おいスナオ、笑うなよ。こっちは真面目に話してんだから! 笑うなってば!!
これからはしばらくの間、彼のことをバカリくんと呼ぼうかと企んでいます。
(でも、彼、本気で怒りそうだなあ)
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