NORWEGIAN WOOD (This Bird Has Flown)
By John Lennon and Paul McCartney
I once had a girl
Or should I say she once had me
She showed me her room
Isn't it good, Norwegian wood
以前に女の子をひっかけた
いや、彼女が僕をひっかけたと言うべきかな
彼女は部屋へ案内してくれた
なんとも素敵な、ノルウェイの森じゃないか?
She asked me to stay
And she told me to sit anywhere
So I looked around
And I noticed there wasn't a chair
彼女は僕に泊っていってと言って、
好きなところに座るよう加えた
そこで部屋を見渡したら、
椅子がないことに気がついた
I sat on a rug, biding my time
Drinking her wine
We talked until two
And then she said, "It's time for bed"
僕は敷物に腰をおろし、ワインを飲みながらチャンスを待った
2時まで会話したところで、彼女は言った。
「もう寝る時間だわ」
She told me she worked in the morning
And started to laugh
I told her I didn't
And crawled off to sleep in the bath
彼女は、明日は朝から仕事と言うと、笑いだした
僕は仕事はないと告げたけど、仕方がないから浴室で寝た
And when I awoke I was alone
This bird has flown
So I lit a fire
Isn't it good, Norwegian wood
翌朝、目が覚めると僕ひとりで
小鳥は飛んで行ってしまっていた
そこで僕は暖炉に火を入れた
なんとも素敵な、ノルウェイの森じゃないか?
“以前に女の子をひっかけた
いや、彼女が僕をひっかけたと言うべきかな
彼女は部屋へ案内してくれた
なんとも素敵な、北欧家具じゃないか?“
“僕が読んだかぎりにおいては、その「ノルウェイ製の家具」説についての正確な根拠は明確には示されていない(「アメリカ人は知らないかもしれないが当時イギリスで Norwegian Wood といえば北欧家具のことだったんだ」という程度の一般的事実が示されているだけだ)。
(中略)
翻訳者のはしくれとして一言いわせてもらえるなら、Norwegian Wood ということばの正しい解釈はあくまで<Norwegian Wood>であって、それ以外の解釈はみんな多かれ少なかれ間違っているのではないか。歌詞のコンテクストを検証してみれば、Norwegian Wood ということばのアンビギュアスな(規定不能な)響きがこの曲と詩を支配していることは明白だし、それを何かひとつにはっきりと規定するという行為にはいささか無理があるからだ。(中略)もちろんそのことばがことば自体として含むイメージのひとつとして、ノルウェイ製の家具=北欧家具、という可能性はある。でもそれがすべてではない。もしそれがすべてだと主張する人がいたら、そういう狭義な決めつけ方は、この曲のアンビギュイティーがリスナーに与えている不思議な奥の深さ(その深さこそがこの曲の生命なのだ)を致命的に損なってしまうのではないだろうか。それこそ「木を見て森を見ず」ではないか。Norwegian Wood は正確には「ノルウェイの森」ではないかもしれない。しかし同様に「ノルウェイ製の家具」でもないというのが個人的な見解である。“
Nowregian Wood をノルウェイの森と考えれば、I lit a fire は「暖炉に火を入れた」になるが、もしそれがノルウェイ産の木材を意味するなら、その家自体に火をつけたと解釈するほうが自然になる。”翌朝、目が覚めると僕ひとりで
小鳥は飛んで行ってしまっていた
そこで僕は火をつけた
なんとも素敵な、ノルウェイ産の木材じゃないか?”
となり、歌詞から幻想性は消え、かなり暴力的な雰囲気になるのだ。“さすがノルウェイ産の木材、見事な燃えっぷりじゃないか?”
“「プレイボーイ」誌のインタビューの中でジョン・レノンは Norwegian Wood について次のように語っている。「この曲で僕はすごく用心深く、パラノイアになっていたと思う。当時他の女性と関係があることを妻に知られたくなかったからね。実際に僕はいつもだれかと不倫していたんだけど、曲の中ではそういう色事をうまくぼかして描こうとしていたんだ。(中略)これは誰との情事だったか忘れてしまった。いったいどうやってNorwegian Woodっていう言葉を思いついたのかわからない」”
“この、Norwegian Wood というタイトルに関してはもうひとつ興味深い説がある。ジョージ・ハリソンのマネージメントをしているオフィスに勤めているあるアメリカ人女性から、「本人から聞いた話」として、ニューヨークのとあるパーティーで教えてもらった話だ。
「Norwegian Wood というのは本当のタイトルじゃなかったの。最初のタイトルは“Knowing She Would”というものだったの。歌詞の前後を考えたら、その意味はわかるわよね?(つまり、”Isn’t it good, knowing she would?” 彼女がやらせてくれるってわかってるのは素敵だよな、ということだ) でもね、レコード会社はそんなアンモラルな文句は録音できないってクレームをつけたわけ。ほら、当時はまだそういう規制が厳しかったから。そこでジョン・レノンは即席で、Knowing She Would を語呂合わせで Norwegian Wood に変えちゃったわけ。そうしたら何がなんだかわかんないじゃない。タイトル自体、一種の冗談みたいなものだったわけ」。
真偽の程はともかく、この説はすごくヒップでかっこいいと思いませんか? もしこれが真実だとしたら、ジョン・レノンって人は最高だよね。”
という感じで、LSDによる幻覚そのままという内容になっている。“Picture yourself in a boat on a river
君が川で、ボートに乗っているのを思い浮かべてみなよ
With tangerine trees and marmalade skies
みかんの木とマーマレードの空もある
Somebody calls you, you answer quite slowly
誰かが君を呼び、君はゆっくりめに返事をする
A girl with kaleidoscope eyes
そこには万華鏡の目をした女の子がいるんだ“
いやはや、ひどい詩だなあ ┐(-。ー;)┌“以前に女の子をひっかけた
いや、彼女が僕をひっかけたと言うべきかな
彼女は部屋へ案内してくれた
相手がやらせてくれるってわかっているのは、素敵だよね“
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。