早死してでもワンランク上の収入や地位を求めたい? 江戸時代に長寿だった職業とは…?


久々に妹尾河童著「少年H」を読み返した。
太平洋戦争を当時少年だったHくんの目を通して描いた自伝的少年で、子供たちに読め読めと勧めていたのだが、誰も手を取らず置きっぱなしになっていたので自分が手に取ったら、やはり無茶苦茶おもしろい。
皆さんにも読んでほしいし、特に中学生くらいのお子さんがいるようなぜひ勧めて頂きたい名作だ。


今日の記事は本編ではなく、井上ひさししによる後書きから引用したい。

古代ギリシャ人の平均寿命は19歳でした。それが16世紀のヨーロッパで21歳に延び、18世紀のフランスでは30歳になり、そして今世紀の初めのころに、ようやく60歳に達します。いってみれば、この2000年におよぶ世界の歴史は、人間の平均寿命がどれだけ延びるか、それを追求する悪戦苦闘の道のりであったということもできるでしょう。
日本でも事情は同じで、江戸期に入ってようやく平均寿命が60歳に達します。福島県立医大の森一教授の調査によると、その内訳は次のようです。

藩主 48.3歳
公家 50.8歳
家臣 64.7歳
僧侶 68.6歳
足軽 もっと長生き

幼児期の死亡率はうんと高かったが、そこを通り抜けると、けっこう長生きできたようです。身分が高いほど寿命が短いのは、たぶん気苦労が多かったからでしょう。

これは実に興味深い。
栄養状態が現代ほどよくなかった江戸時代であっても、食に不自由しなかった藩主や公家と比べ、さほどいいものを食べていたとは思えない僧侶や足軽のほうがはるかに長生きだったようだ。特に足軽は運動量が多かったのも長寿に貢献したのかもしれない。
現代に、そして我々の実生活に視点を戻してみよう。
激務に耐え、早死するリスクを上げながらも「少しでも上の収入やステータスが欲しい!」と努力を続けるのか、それとも「その辺はまあテキトーでいいよね」と半ば放棄して家族や友人とのよりよい環境に重きを置きながら長生きする人生を選ぶのか?
もちろん考えは人それぞれだろうが、僕自身はのんびりいきたいと思っている。
もちろん日々の運動は欠かさずに、ね。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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