昔書いたブログを読み返して思うことは「この頃には二度と帰りたくない」


相変わらずの自粛生活ということもあり今日は何もネタが浮かばない。
そこで僕が開業医の頃書いていた「院長ブログ」から11年前のものを転載する。日によっては300人近く診察して、ヘロヘロになりながら生きていた頃のもの。この院長ブログを書くのがストレス発散になっていたのだから、我ながら金のかからない人間だと思う。

最近の音楽事情
先日家のそばを歩いていたら、たまたま顔を合わせた知人に、「お、先生、アイポッド」だね、と言われました。何のことか分からず首をかしげていると、私のズボンのポケットからシャツのほうに伸びているコードを指差します。彼はどうやら、それをアイポッドの配線だと勘違いしたようなのです。「いや、これは低周波マッサージ器のコードでして……腰が痛いので、当てているんです。ポケットに入っているのは、その本体で……」 
いやあ、恥ずかしかった。先方も実に気まずそうでした。でも、耳にイヤホーンをしていないんだから、アイポッドのわけがないじゃないですかねえ。これは、勘違いする向こうのが悪い。まあ、低周波を当てながら近所をふらふらする私も私ですが (本当に痛かったのよ)。
最近はアイポッドで音楽を聴く人が増えているとのこと。CDアルバムを買うのではなく、気に入った曲のみをダウンロードするやり方が主流なのだそうです(自分でもわけが分からないまま書いているので、間違っていたらごめんなさい)。でも、どの曲が好きかなんて、即断できるものなんでしょうか? 最初はそれ程好きではなかったけれど、アルバムを繰り返し聞くうちに、好きになる曲って結構多くないですか? それに、例えばクイーンの名盤 「オペラ座の夜」(古ぅ)から曲を選ぶ場合、どの曲を捨てたらいいのか? どれか一曲でもはずしたら、「オペラ座の夜」ではなくなってしまうように、私には思えます。
というわけで、私は断固、CD購入派であり続けたいと思います。疑う人がいるといけないので、念のために言っておきますが、アイポッドに手を出さないのは、決して私が機械オンチだからではありません。最新のテクノロジーについていくべく、日々努力を重ねており、最近ではなんと、携帯電話で写真が撮れるようになりました。メール機能は、さすがにまだ使えませんが。
大体、僕がアイポッドを携帯したら、低周波マッサージ器とコード同士がからまったりして、大変なことになりそうな気がします。(そういう時くらい低周波をはずしなさいよ!)


という院長ブログ。
この頃はまだスマホは今ほど一般的ではなかったはず。
ちなみに今でも機械に関してはまったく進歩していない。スマホは持たず、ガラケー。音楽はCD。何らかの不便が生じるまではこれでいくつもり。
そしてこの頃は常に体のどこかが痛かった。冗談めかしてネタにしていたが、体はほぼ限界だったように思う。
ちなみにこの年のゴールデンウィーク明けにはこんな文を上げている。

ゴールデン・ウィーク明けとあって、昨日は300人近い患者さんが受診されました。長くお待ちになった方、混雑具合をみて、あきらめてお帰りになった方、大変申し訳ありませんでした。どうせダラダラと過ごすのだから、いっそのことゴールデンウィークなんてなければいいのに、と思う内山でした。せめてもの救いは、連休中に悪化してしまった患者さんが、ほとんどいらっしゃらなかったこと。
当院は土曜日および連休前後は込み合いますが、通常の平日はそれほど混雑していません。待ち時間を気にされる方は、平日午前、特に12時前後の受診をおすすめします。待合室の漫画や雑誌が充実しているため、待ち時間が短すぎて不満だという患者さんも、たまにいらっしゃるくらいです(笑)。 


まだ勢いがあった時期で、忙しい日々ながらも、それを誇る気持ちが行間に垣間見える。この後、年を追うごとに興奮は色褪せ、辛い気持ちだけが募っていくことにこの頃の僕は気づいてない。
周囲のクリニックより流行っている程度のことで天狗になっている自分の若さが恥ずかしい、を通り越してもはや微笑ましい。今の僕とはまるで別人にみえる。
ちなみに文中にあるとおり待ち時間対策として、待合室の週刊誌や漫画にはかなり神経を使っていた。
特に漫画は、男女どの世代でも手に取れるものがあるよう、聞き取りの上候補をあげ、長編、短編の割合も吟味。受付にどの漫画が患者さんに読まれているかをチェックしてもらい、定期的に入れ替え。
我ながら色々気を遣っていたものだ。
たまに「先生、けっこう漫画読むんだね」と声を掛けてくる患者さんもいておかしかった。いやいや、僕は待合室の漫画、チェック程度にしか開いてないのよ。
僕はあまり漫画は読まないし、読むのは医院には置きにくいようなものが多いんです(西原理恵子さんとか)。

青春時代に戻りたいと思うことはたまにあるけど、この頃には二度と戻りたくない。




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白玉あんみつ。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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