最近の音楽事情
先日家のそばを歩いていたら、たまたま顔を合わせた知人に、「お、先生、アイポッド」だね、と言われました。何のことか分からず首をかしげていると、私のズボンのポケットからシャツのほうに伸びているコードを指差します。彼はどうやら、それをアイポッドの配線だと勘違いしたようなのです。「いや、これは低周波マッサージ器のコードでして……腰が痛いので、当てているんです。ポケットに入っているのは、その本体で……」
いやあ、恥ずかしかった。先方も実に気まずそうでした。でも、耳にイヤホーンをしていないんだから、アイポッドのわけがないじゃないですかねえ。これは、勘違いする向こうのが悪い。まあ、低周波を当てながら近所をふらふらする私も私ですが (本当に痛かったのよ)。
最近はアイポッドで音楽を聴く人が増えているとのこと。CDアルバムを買うのではなく、気に入った曲のみをダウンロードするやり方が主流なのだそうです(自分でもわけが分からないまま書いているので、間違っていたらごめんなさい)。でも、どの曲が好きかなんて、即断できるものなんでしょうか? 最初はそれ程好きではなかったけれど、アルバムを繰り返し聞くうちに、好きになる曲って結構多くないですか? それに、例えばクイーンの名盤 「オペラ座の夜」(古ぅ)から曲を選ぶ場合、どの曲を捨てたらいいのか? どれか一曲でもはずしたら、「オペラ座の夜」ではなくなってしまうように、私には思えます。
というわけで、私は断固、CD購入派であり続けたいと思います。疑う人がいるといけないので、念のために言っておきますが、アイポッドに手を出さないのは、決して私が機械オンチだからではありません。最新のテクノロジーについていくべく、日々努力を重ねており、最近ではなんと、携帯電話で写真が撮れるようになりました。メール機能は、さすがにまだ使えませんが。
大体、僕がアイポッドを携帯したら、低周波マッサージ器とコード同士がからまったりして、大変なことになりそうな気がします。(そういう時くらい低周波をはずしなさいよ!)
ゴールデン・ウィーク明けとあって、昨日は300人近い患者さんが受診されました。長くお待ちになった方、混雑具合をみて、あきらめてお帰りになった方、大変申し訳ありませんでした。どうせダラダラと過ごすのだから、いっそのことゴールデンウィークなんてなければいいのに、と思う内山でした。せめてもの救いは、連休中に悪化してしまった患者さんが、ほとんどいらっしゃらなかったこと。
当院は土曜日および連休前後は込み合いますが、通常の平日はそれほど混雑していません。待ち時間を気にされる方は、平日午前、特に12時前後の受診をおすすめします。待合室の漫画や雑誌が充実しているため、待ち時間が短すぎて不満だという患者さんも、たまにいらっしゃるくらいです(笑)。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。