今日は紹介するのはフョードル・ドストエフスキー(1821年 - 1881年)による名言。
言わずと知れたロシアの文豪だ。
“コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、 それを発見しつつあった時である。 幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない。”
これには異論がある人も多いのではないだろうか? 発見した感動の瞬間よりも、それまでの苦労が幸せだなんて、信じられないよ、と。
ところがこれはどうやら、ドストエフスキーの言うとおりらしい。
僕らは成功から得られるのと同じくらい、あるいはそれ以上の幸せを、過程から得ることができるとされている。
買い物を例にとってみよう。欲しかった物を買った時、物が手に入ったことによる幸福はどのくらい続くだろうか?
バッグならせいぜい2~3カ月、車なら半年、家でも、もって1~2年といったところではないだろうか?
一方で、それを手に入れるために努力した経験からくる幸福は? ケースバイケースなのは当然だが、こちらのほうは比較的長期間続くことが多いことが、幸福学の研究でわかってきている。
実際、全力で取り組んだことが達成された後、虚脱状態に陥る人も多い。音楽家、エサ=ペッカ・サロネンは最高水準のコンサートホール建設に10年もの歳月をかけて助力した後、こう語っている。
「これ以上に心を揺さぶられるものがないことが悲しい。この夢を上回るものがあるのだろうか」
大きな喜びを得たのは結果ではなく、その過程からだったということを、端的に示すエピソードだ。コロンブスだって、実は似たような心持ちだったのかもしれない。
僕自身、幸せをもたらすのは結果ではなくその過程であると心から実感しているので、たとえばいいネタを思いついたときは、ブログを書くのが楽しくてしょうがない。
書き終わりそうになると、だんだんさみしくなってくる。
もちろんそれをアップして、知人からお褒めの言葉をもらえるのもうれしいが、僕にもっとも幸せをもたらすのは、少しでもおもしろくしようと必死でがんばっている時のようだ。
なんて書いていたら、もう記事をアップする時間になってしまった。
さみしいなあ(…本当か?)
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