心はモジュールからできているが、僕らはどのモジュールを優位にするか選択をしていないどころか、そのようなものに気づいてすらいない。p110
“心理学、とくに進化心理学の分野で一般的になりつつある答えは、心が「モジュール」的な構造をしているというものだ。この考え方では、人間の心はたくさんの専門化されたモジュール―状況を判断して対処するための機能単位―からなっていて、人の行動を決定づけるのはこうしたモジュールの相互作用だ。そして相互作用の大半は本人が意識することなく起きている。”
たとえばロマンス映画を見ると、その後、人は自分では意識していないものの、短期的に人ごみ嫌いになり、静かな場所を好むようになるそうだ。p127
“ふたりは心を7つの「下位自己(内山注;ほぼモジュールと同義)」にきれいに分割している。それぞれの下位自己は、自己防衛、配偶者獲得、配偶者保持、協力関係、親族養育、社会的地位、病気回避、という任務をおびている。”
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。