来週、入院することになった。


来週、3泊4日で入院することになった。
大した病気ではなく、お尻にできる腫物が原因。あまり恰好いい病気ではないので、ボカして、そして愛着を込めて「次郎」と呼ぶ(ボカしてないっちゅうの)。
次郎さん(くどいようだが愛着を込めている)が出現したのは7年前。僕がアーリーリタイアする少し前のこと。風呂で体を洗っているとき、お尻にポコっとした腫れ物があるのに気づいた。
自分では見えない部位なので触った感じで判断するしかなかったが、自己診断は「粉瘤」。皮膚によくできる良性腫瘍であり、別に心配もないのだが、「やっかいなところにできちゃったな」とだけ思った。
というのも粉瘤の切除術を受けるとしたら皮膚科であり、僕自身が皮膚科医なので地元の皮膚科医はみな顔見知りなのだ。
知り合いにお尻の手術をしてもらうことになり、どうにも恥ずかしい。
そんなわけで放置していたところ、腫れるまではいかないのだが、時々むずがゆくなったり、微量の浸出液が出ることもあった。少しずつ大きくなってきた気もする。
「粉瘤ならいいけど実は厄介な腫瘍で、後になって『早めに手術しておけばよかった』と後悔するはめになったら嫌だな」
そう考え、皮膚科を受診しようと考えたのが去年の夏(判断が遅いっ!)。
どうせ恥をさらすなら最初から腫瘍に詳しい先生がいいと考え、恐れ多くも地元皮膚外科学界の大ボス、がんセンターの副院長であるT先生に診察をお願いした。
T先生は腫脹部分にエコーを当てながら、
「う~ん、索状に直腸方向に伸びているなあ。ウッチ、これはつながっているかもよ」
この時、僕のお尻の腫物は初めて「次郎さん疑い」との病名がつくことになる。
これは「どうせなら詳しい先生に」とT先生を頼った僕の判断が功を奏したといえる。というのも僕を含め一般の皮膚科医は次郎にはくわしくない。
最初に皮膚科を受診し、粉瘤や皮下膿瘍と誤診されたまま切開、排膿を繰り返す羽目になる患者も多いのだと、これは後に外科の医師に言われて知った。
とりあえずその時点ではT先生と相談の上、「局所麻酔で取れるところまでとって、後は様子をみよう」ということで簡単な外来手術を受け、一旦は略治。
このまま収まっていてくれるかなと期待するもつかの間、今年の始めに再発してしまった。
T先生に連絡して相談したところ、これはいよいよ次郎さんっぽいねということで専門病院を紹介頂き受診。
MRI検査の結果、正式に「次郎」との診断に至り、根治を目的とした切開開放術をうけるため、来週、3泊4日で入院することになった。

大した病気ではないと知りつつも、少し緊張している。というのも僕はあまり体が丈夫でないわりに大きな病気には縁がなく、入院するのも人生で初めての経験なのだ。
さらに入院するということはその期間、3日間酒が飲めない。これは中学を出てから初めての経験だと思う。
入院かあ、禁酒かあ、と憂鬱ではあるのだが、この手のことは終わってみればあっという間ということも知っている。
覚悟を決めてお尻を切られてくる所存である。
こういうときに簡単に入院に踏み切れるのも、リタイア組の特権かもしれない。

僕はスマホもノート型パソコンも持っていないので、4日間デジタル情報社会から隔離されることになる。
山ほど本を抱えて行くつもりで、これはちょっと楽しみ。あらゆる雑事から解放されてひたすら読書に励むことになる。酒も飲めないとなればさぞかしはかどることだろう。
何かおもしろいことがあったらまた報告するつもりでいるが、個人的には何らおもしろいことなく順調に終わることを祈っている……(汗)。



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こういうのはオアズケ。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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