今日はフランスの小説家、シャルドンヌ(1884年-1968年)の名言。
“幸福の話をこれほどまでに聞かされていなかったら、 人間はもっと幸福だったろう。”
ううむ、これは実に耳が痛い。
お前みたいのが余計な本を書くから人は幸せになれないのだ、と言われているような気がする。
……というのは、もちろん冗談。これはそのような意味ではなく、いわゆる幸せ自慢のようなことを指しているはずだ。
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「結婚はいいぞ」
「お子さんがいないの。さみしいわねえ」
「今度買った車、乗り心地が最高でさあ」
「フェイスブックで友達1000人達成!」
そういう話をたびたび聞かされれば、人と比べたってしょうがないとわかってはいても「それに引き換え我が身は……」とひねた心持ちになってしまいがち。
近年のSNSの普及により友人のリア充話を見せつけられることが増えるにつれ、人はどんどん不幸になっているようだ(フェイスブックのアクティブユーザーは幸福度が低いとのデータもある)。
この手の不幸を防ぐにはどうしたらいいか? 僕からのアドバイスが3つある。
ひとつは耳をふさぐこと。
もちろんある程度の情報はあったほうがいい。でも、過ぎたるは猶及ばざるが如し。
現代は明らかに情報過多なので、ある程度、能動的に情報をシャットダウンする工夫はあっていいと思う。
ちなみに僕はいまだにスマートフォンを所有していない。常にスマートフォンを気にしてそわそわしている人たちをみると、ああはなりたくないものだと思う。
ふたつめは嫉妬心から解放されること。以前にも書いた通り、ともに喜ぶこと、自分の持っているものに目を向けること、相手の中にもらいたくないことがあることに気づくこと、などが有用な手段だということになる。
みっつめは人との比較で得られる幸せなんて、大したことはないと気づくこと。
実際、研究によって、周りとの比較により満足を得るもの(資産や社会的地位など)は、他人との比較とは関係なく幸せが得られるもの(健康、自主性、自由、愛情など)と比べ、幸せの持続時間が短いことがわかっている。
これらの重要性をしっかりと理解できれば、幸福の話をいくら聞かさても、そこから悦びしか感じないようになるはずだ。
なるはず……なんだよね。
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