僕がなぜ一作目「幸せの確率ーあなたにもできる。アーリーリタイアのすすめ」なる本を書いたのか、その動機を思いつくままに箇条書きにしてみる。
・アーリーリタイアは成功者や金持ちの特権でも、夢のような話でもなく、多くの人にとって実現可能であることを知ってほしい。
・そのために必要な蓄財法や運用法を、行動経済学や現代ポートフォリオ理論を踏まえた上で、論理的に理解してほしい。
・最新の心理学、幸福学に加え、古典哲学、伝統仏教の教えを紹介することによって、「蓄財しながら、同時に幸福感を高めていく感覚」を共有してほしい。
・定年までは働くという常識と、労働は美徳という倫理が現代社会では一般化しているが、それは近年、支配者層の都合によって押しつけられたものであり、なんら普遍性をもたないのだということ、そして、それとはまったく違う人生の選択肢もあるのだということを知ってほしい。
ざっと、こんなところだろうか?
ちょっと視点を変えるだけで、人生はまったく違った色彩を帯びてくる。僕の目から見える風景は多くの人のものとは少し異なっているようだと、10数年ほど前から少しずつ気づくようになった。
そこで、それを多くの人と共有してみたい。ひょっとして共感してくれる人もいるかもしれない、と考えるようになる。さらに年月を経るにしたがい想いはどんどんと強まっていった。
多くの人が、仕事から大きなストレスを感じているにもかかわらず、アーリーリタイアどころか、適切なワークライフバランスを得ることすらままならないでいる。さらに内閣府の調査では、自分の将来について不安を感じるとする者の割合が約70%をも占めている。
そんな中、もしアーリーリタイアという選択肢が現実味をもって与えられるのであれば、多くの人が興味をもってくれるのではないか? との結論にいたったわけだ。
僕の目に映る景色は、多くの人に受け入れてもらえるだろうか?
あの頃の未来を、僕らは生きているのだろうか?
今後の自著の売れ行きをみれば、その答えはおのずとでてくるだろう。
そう、答えは風に吹かれている。
なんか名曲集のパクリみたいになってきた・・・。
無名の僕が書いた原稿を出版までもっていくのは本当に大変だった。そもそも本は、「出版社が出したい本を、著者をみつけて書かせる」ものであって、「本を出したい一般人が書いた原稿を、審査して出版する」ものではないとは、世間知らずの僕は考えもしなかった。
それでも商業出版を目指してがんばり続けたのは、このような強い想いがあったからだ。
さっさと自費出版すればよかった、とは思わない。少しでもいい本になるように、出版社と様々な協議を行えたことは、確実に僕の血肉となっている。
というわけで、自著「幸せの確率」。
これによって救われた、とまではいかなくとも、生きていくことが今までよりも楽になったという人が少しでもいてくれることを願ってやまない。
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カキのオリーブ漬け。