昨日に引き続きエミン・ユルマズ著「エブリシング・バブルの崩壊」の紹介。
今日はユルマズ氏の相場観とは異なる部分で興味深く感じた点を引用する。
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「はじめに」から引用。
p81
金持ちに有利に、貧乏人に不利に働く米国の資本主義
こういう金融緩和状況では、結果的には資金を供給できる者が絶対に強い。なぜか。最終的にはさらに巨大なバブルが生まれて破裂する。けれども、バブル破裂で株価が激落しても、資金をもともと持っているお金持ちは株を売る必要もないし、嵐が過ぎ去るまでじっと耐えられる。資金を持っていない弱者はレバレッジに耐えきれずに消えていく。よって、お金持ちがもっとお金持ちになるわけである。
まず指摘しておきたいのは、嵐が過ぎ去るまでじっと耐えられる人が有利という点と、現在の金融緩和状況とを結びつける必要はないということ。金融緩和がどの程度であろうと株式は基本的には上下するものであり、下落相場に耐え、そこで追加投資できる者が最終的に利益を得ることは明らかだ。
さらに僕がひっかかったのは、ユルマズ氏が「嵐が過ぎ去るまでじっと耐えられる」のは金持ちであり、弱者は消えていくと述べている点。
本当にそうだろうか? 下落相場に耐えられず、損をした金持ちはいくらでもいるはずだ。
一方でもし金持ちでなくても、株価が半分になっても耐えられるだけの精神力をもち、過度なレバレッジをかけなければ相応の利益を得ることができる。
金融緩和の状況や資産の多寡はあまり関係ない。株式で長期的に成功できるかは、下落相場で追加投資をし続ける胆力があるかないかが肝にあるように思える。
僕の場合、積み立て投資を始めたのがちょうどリーマンショックの頃だったので、数年間は赤字が膨らむばかりでビギナーにとっては本当に辛かったが、その後も買い付けを続けることにより結果としてアーリーリタイア資金を得ることができた。
そしてもし今後暴落が起きた場合、今はリタイアして収入があまりないので、買い付けができるようキャッシュポジションを増やしている。
ここ数年で投資を始めた人は、今後2-3年の間に一旦含み益が消え、赤字になる時期が来る可能性が高いと思う。
その時に投資を続けるかどうか、「ピンチはチャンス」と開き直れるかどうかが、成功への分かれ道なのだと強調して、今日の記事はおしまい。
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