幸福学的見地からみた子供を伸ばす育て方とは?


友原章典著「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか(NHK出版新書)」の紹介。
4回目の今日は、今回は第4章「自分に合った幸せを見つける」の中の「社会とのつながり」から。


子育てに関連する部分を紹介する。

p217~
自制心と学業成績の深い関係を示す研究はいくつもあります。ペンシルバニア大学の心理学者ダックワースとセリグマンによると、自制心が強い子は、衝動的な子に比べて、よい成績をとったり、上位の高校へ進学したりします。また、知能指数が高い子よりも、自制心が強い子のほうが、学業成績がよいことも分かっています。自制心は、知能指数より、学業成績との関係性が、2倍以上強いとされているのです。

これは本当によくわかる。
僕には3人の息子がいて、やはりIQが高めの子とそうでもない子、自制心が強い子と弱い子がいる。将来的な才能の発露についてはわからないが、少なくとも学業に強く関連するのは自制心と聞いてまったく違和感はない。
学校の勉強はコツコツ努力できる子が強い、というわけだ。
では自制心はどうやったら鍛えられるのか?

p220~
子供の幸せには、自制心の育成が手助けとなります。子供の頃に自制心を培うには、○○ごっこがよいとされています。通常、園児はじっと立っていられません。我慢できないからです。しかし、宝の山を守るガードマンなどの役割を与えてやると、遊びに意識がいって、立っていられる時間が増えることが分かっています。
(中略)子供の話をよく聞いてあげてください。そばにいて、聞いてあげるだけで構いません。何かを解決しなくてもよいのです。

最後の「そばにいるだけでいい」との箇所については、僕が尊敬する故・河合隼雄も著書「Q&A こころの子育て(朝日文庫)」で似たようなことを書いている。


P55
親は適当に食べ物を取ってきて、子どもと一緒に適当にゴロゴロしてたらいいぐらいなのに、お金儲けに忙しくてなかなか一緒にいてくれない。
だから問題が起きた時に、親は「子どものためにどれだけいろいろしたことか」って言うけれど、子どもに聞くと「お父さんお母さんは何もしてくれてない」って言うんですよ。つまり、子供にとって親が何かをしてくれるというのは、お金を稼ぐことじゃなくて、一緒にいてくれたとか、大事なときに「うん」と言ってくれたとか、そういうことなんです。

P113
ほんとはわれわれだって動物なんだから、動物的感覚で自然に親と子をやったらいい、というところがあるんです。それをぼくら現代人は、さっぱり忘れてきてるわけです。なんのかんのと難しいこと言わなくても、一緒にゴロ寝でもしてた方がよっぽどいい。でもそうしていると、「お父さん、そんなことしてるんだったら、絵本読んであげて」とお母さんに言われたりする。絵本もいいですけど、一緒にごろごろの方がいいときもあるんです。だいたいみんな、根本的な勝負でないところでよい親をやろうと、無用な努力をしている感じです。

一緒にごろごろして、話を聞いてあげて、余裕があればゴッコ遊びにつき合う。
子育ては本当はこんな加減でいいのに、少しでも「効率的」であろうとがんばりすぎた挙句、結果として子供に圧力ばかり与えているケースも多いような気がする(自戒も込めて)。

「実践 幸福学ー科学はいかに幸せを証明するか」の紹介は明日で最終回の予定。



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米粉でつくったパン型クッキー(変な話w)

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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