FIRE生活をの経済的基盤となる投資。実はちょっと「あたふた」している。


今日は久々にFIREにまつわる最重要項目のひとつ、投資について。
実はちょっとあたふたしている。

とはいえ現在、多くの人が嘆いている「株価下落による資産減」ではない。何度か本ブログでも書いて来たとおり、僕の投資スタイルは世界分散投資だが、もちっぱなしではなく一部タイミング売買を加えている(理由や方法は自著「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」で詳述しているので、興味がある方はそちらで)。


去年の時点での僕の世界株式市場に対する見立ては
「すでにバブル。しかしいつ崩壊するかは読みづらい」
というもの。パンデミックに伴う世界的金融緩和により株価は危険水域まで上昇したようにみえるが、欧米が政策金利を上げるのはこれからという時期だった。
好景気で金利が上昇する場合、株価はその動きを織り込みながら上昇することが多く、一般に「業績相場」と呼ばれる。
その後、金利の高さに耐えきれず景気が失速すると株価も下落。そうすると今度は逆に中央銀行が金利を下げるため、あるところから株価は再び上昇に転じ、これが「金融相場」。
このサイクルで考えると今年は業績相場で、株価は引き続き堅調に推移する可能性も低くはないように思えた。
そこで去年は保有する投資信託(僕の場合はほぼMSCIコクサイ、つまり日本を除く先進国の株のみ)を半分だけ売却し、上がってもよし、下がってもよしと考えることにした。
売却で得た現金はそのままだとインフレで目減りするので、物価連動債の投資信託を大人買い。
結果、皆さんもご存じのとおり、今年に入ってから株価は世界中で下落。多くの人が「今こそ買い時」と勝負を挑んでは討ち死にしているようだが、僕はまだまだ高値水準だと考えているので、買い付けはせず見守っている。
本当の買い場はアメリカの景気が失速し、政策金利が下げに転じる時期、つまり来年以降だと考えている。
この程度の下げで狼狽することはない。リーマンショックを経験し、そこでFIRE資金を築いた僕にとって、この程度の下落は下落のうちに入らないのだ。

なんて具合に状況を説明すると、「どう?うまいもんでしょ」どドヤっているように聞こえると思うが、とんでもない。実は色々失敗し、ここ1-2ヶ月はあたふたしていた。
今日はそれについてのお話し(ここからようやく本題。大した話ではないので、人の失敗談から学びたいという人だけどうぞ)。

一連の「あたふた」を引き起こしたのは想定外の急激な円安。
余剰資金を円キャッシュではなく物価連動債でもっていたのである程度は吸収できたが、ドルでみたときの資産の目減りは否めない。
僕の場合、生活費の基盤を支えているのは積み立て式生命保険の取り崩しで、もし日本でもインフレが生じた場合、この部分は防衛策をとりようがない。
さらに日本が抱える気が遠くなるような債務残高。
一部論客(藤巻健史氏など)が警鐘を鳴らし続けているハイパーインフレがもし本当に生じたら、無防備な円ポジションが多い僕の場合、かなりの痛手を受けることになる。
これは完全に僕の怠慢。
去年投資信託を売って作った余剰資金を現金ではなく、物価連動債でもつことによりある程度インフレヘッジができているつもりでいたのだが、これだけの円安が起きても物価連動債の値上がりがわずかであることを理解していなかった。
経験不足、そして勉強不足。
「インフレ怖い」
の恐怖を生まれて初めて味わうことになった。

さて、どうしよう?
ハイパーインフレが起きる可能性が高いとは全然思っていないが、万が一起きた時に困窮しないだけの対策を打っておかなければ、FIREしてもはや収入がない身としては枕を高くして眠れない。
ちなみに前述した生活費のための生命保険はかなり綿密に設計しており、それぞれの商品の解約時期はすでに決めてある。タイミングを待たずに今解約すると、返礼率がかなり不利になってしまうのだ。
加えてそれらの保険商品を維持するために支払う保険料、そして当座の生活資金は円キャッシュでもつ必要がある。これもけっこう大きい。
となると動かせるのは、物価連動債でもっていた去年の投資信託売却分のみ。これを物価連動債より円安や資源高に敏感に反応する状態にしておきたい。

まず思いつくのはドルMMF。
すでにドル高で、しかも高インフレにより着々と価値が目減りしている米ドルを今さら買うのも癪なのだが、一番直截な円安ヘッジはと考えればやはりこれになる。
くわえて金、原油。ともに歴史的高値なのは気になるが、キャッシュよりインフレに強いのは間違いない、と一部購入。
さらに現物株。
せっかく今回の株安を予想して保有率を減らしたのに、まだ下落途中の中途半端なこのタイミングで株を買うのは大きな計画の変更となるが、万が一ハイパーインフレが起きたらと考えれば現金よりははるかに安全だ。
上述したように僕は海外の株しかもっていないから、欧米株と比べ割安で、円安が追い風になりやすい(とされている)日本株とリートを購入。
さすがにグロース株を買うタイミングではないと思うので、マネー雑誌片手にバリュー株限定で10数種類買い付けた。
これら買い付けの割合はドルMMF、コモディティ、日本株・リートでほぼ三等分。
これで一旦終了。インフレヘッジはできた、と思ったのだが……。
数日間実際の値動きを経験しただけで、すぐに違和感が生じた。
まずは想像していたよりコモディティの値動きが大きく、早々に撤退。金はやはり高すぎるし、原油は動きが読めなさすぎる。
解約分はすぐさまドルMMFに替えたのだが、これは慌てすぎてやや上値掴み。
日本の個別株は十分分散し、バリュー株ばかりなので指数ほどの値動きではないが、それでもこのところのボラの高さで一喜一憂するはめに。
慣れない取引であり、しかも僕にとっては大きな額を動かす必要があったため、精神的にかなりしんどい思いをすることになった。
こんな経緯で久しぶりにお金のために「あたふた」する羽目になったというわけだ。

結果、余剰資金の3分の2はドルMMF、3分の1は日本株・リートというところで、今の所は落ち着いている。
投資用資金全体でみると、去年まで海外先進国株ほぼ100%だったのが、バブル懸念から海外先進国株50%、物価連動債50%になり、今回、海外先進国株50%、ドルMMF33%、日本株10%、国内リート7%になったことになる。
これらの動きによってかえって損をし「あのまま物価連動債だけもっていればよかった」と残念な思いをする可能性も大きいのだが、僕としてはハイパーインフレに対する不安を少しでも払拭するのが最優先だった。
これも「保険」と考えれば、多少の損失は必要経費と捉えればいい。
多少、ならの話だが……。

投資のことはそれなりにわかっているつもりだったし、自分に適したフォームは完成したと思い込んでいたのだが、実際に経験していないことは対処が難しいと実感。
僕の場合、リーマンショックで株価の暴落は経験ずみで、それに対する備えは十分だったが、ハイパーインフレ懸念の経験はなく、勉強も不足していた。そう考えると、今回の一連の「あたふた」はいい勉強の機会になった、とポジティブに捉えられなくもない。
新たに得られた知識と経験とを考えれば、今回の動きで多少損をしても「勉強代」と捉えればいいのだ。
多少、ならの話だが……(シツコイ!)。

いやはや、本当に疲れた。時々運用の問題であたふたするのはFIREの必要経費なのかもしれない。
しかしこれで一件落着。再び以前のような、お金のことを極力考えない生活に戻るぞ! と宣言してもいいのだが、せっかく頭が投資界隈に向いているので、明日はもうひと記事書きたいと思う。
今日のような情けない話ではなく、多少ためになる内容にするつもりなので、乞うご期待。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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