太平洋側に住むってどんな感じなんだろう? 裏日本一の都会(!?)で思いを馳せる


友人夫婦が、仕事の都合で横浜へ引っ越すことになり、送別会がてら一緒に飲んだ。実に愉快な、いい夜になった。
特に奥様のはずっとここ新潟で生まれ育ち、他の土地に住むのは初めてだから、それなりにプレッシャーを受けているようだ。気持ちはわかるが、多趣味で社交的な人だから、新しい土地にもすぐに慣れるのではと思っている。
横浜には僕の弟家族、義姉家族も住んでいる。みな、口を揃えていいところだと言う。
そりゃあ、そうだろうな。
冬に日が差し、雪が積もらない。それだけで僕にとっては別世界のように聞こえる。
ちなみに僕は新潟の寒さは平気だ。その分厚着をすれば大概はしのげるし、なんならカイロだってある。
でも、たまに大雪が降って交通機関が麻痺するのは困るし、冬の日照時間が短いという特徴があるので、あまりにも日が出ない日々が続くと気分が鬱々としてくる。
だから太平洋側の季候、冬でも日が差す土地というのは、じつにうらやましい。

自著、幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめの本編は、このように始まっている。

“お金を他者(国家や会社)に依存しなくてすむことを経済的独立(Financial Independence)といいます。これさえ果たせば、我々は報酬の多寡にこだわることなく好きな仕事を選び、快適に感じる分量だけ働くよう調節することができます。クリエイティブな作業や、政治的な運動、あるいはボランティア活動といった、なかなか収入に結びつきにくい分野に身を置くこともできますし、まったく仕事をしないで暮らすことも、つまり、リタイアすることもできます。本当に興味があることだけに、自分の持つありったけの時間と情熱を注ぎ込むことができるわけです。会社の都合で住む土地を限定されずにすむので、好きなところに住めますし、いくつかの、それほど難しくない条件さえクリアすれば、海外で生活することもできます。残業続きで休む暇もない、などということはもちろんなくなるので、家族のために十分な時間を割き、思う存分、友と語らえることでしょう。
人生のできるだけ早い時期に経済的独立をはたし、アーリーリタイアすることが、多くの人にとって、幸福な人生を過ごすための一番の選択肢ではないかというのが、本書のおおよその趣旨です。“

アーリーリタイアをはたした今、僕を新潟に縛るものは、それほど多くはない。仲のいい数人の友人、お気に入りのレストランやバーくらいか。
でも、やはり失いたくはない。
当時はアーリーリタイアをするなんて考えてもいなかったら、マンションは賃貸でなく分譲を購入したので、これも僕らの移住を難しくしている。
もちろん売ればいいだけの話だが、面倒なのに加えてそれなりの経費もかかるし、住居に対する愛着もある。
妻も息子たちもここに友人がいるから、違う土地に移りたいという意思はないようだ。

僕が他の土地に住むとしたら、子供たちが巣立った後になるだろう。春から秋までは新潟、冬は海外リゾートなんていうのもいいかもしれない。
でも、当分の間は日照時間の短い冬に我慢するしかなさそうだ。
居住における自由度という観点でいえば、僕のリタイアはやや遅きに失したのかもしれない。







ランキングに参加してます。ぜひ一票を。
更新の励みになります!
    ↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村




IMG_4963.jpg
海の幸はあるけどね。

スポンサーリンク

内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

自著の紹介

ツイッター(更新告知など)

ブログ・ランキング参加中

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

こちらは連絡用です。 コメントはツイッターでのみ受け付けています

全記事表示リンク

プライバシーポリシー

検索フォーム