アーリーリタイアの喜びを維持するために気をつけなければならない、もっとも大切なこととは?


アーリーリタイア後、気をつけなければいけないことのひとつに、「快楽順応」がある。
これはどのように環境が好転しても、人はそれにあっという間に慣れ、幸福度が元に戻ってしまうというもの。アーリーリタイアでいえば、解放感で満たされるのはほんの一時で、自由が恒常化した後は、それに伴う喜びも減ってしまうということになる。
一番わかりやすい例えは、テレビ画面の大きさだと思う。
以前よりも大きな画面の物を買うと、一時的には「おおっ」となる。しかしほとんどの場合、僕らはそれにあっという間に慣れ、新鮮な喜びは霧散してしまうのだ。
高い酒、服。高級車。家。
多くの人はそれらによって幸福が得られると考えているが、実は持続時間はとても短い。
そうすると今度は「もっといいもの」が欲しくなり、それこそ心理学者たちの言う「快楽のトレッドミル」の罠にはまってしまうというわけだ。
僕の友人が以前、延床面積700㎡の豪邸を建てたが(電気代が月30万円かかるそうだ…)、ワクワク感が続いたのは2~3か月で、あっという間に慣れてしまったと言っていた。
まあ、そんなもんだろう。

アーリーリタイア後の喜びを蝕む厄介な習性である、この快楽順応。
うまく付き合うための3つの方法が知られている。

1つめは、感謝の気持ちを忘れないということ。
きちんと感謝する習慣のある人は、そのたびに新たな喜びを味わっているとも言える。与えられた悦びを当然のものととらえ、すぐに感謝を忘れるような生活態度でいると、当然快楽順応も生じやすい。

2つめは、学び続けること。
学ぶことによる喜びは、快楽順応が生じにくいことがわかっている。学ぶことイコール、未知のものへの挑戦という側面があることを考えれば、それはそうだろうと思う。

3つめは、「ゆらぎ」をつくること。
のんびりする日をつくったり、逆に、少し体をいじめるくらいのつもりで運動に打ち込んでみたり、という具合に、活動に変化をつけると、快楽順応は生じにくいそうだ。

アーリーリタイアを目指す人には、ぜひ頭の片隅に置いておいてほしい。
この3つをおろそかにすると、あっという間に喜びが消えてしまいかねないヨ。



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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