安倍元首相が銃により暗殺された。この事件に対する世論に大きな違和感を覚えたので、記しておく。
多くの人が「なぜこのような事件が日本で」と嘆いているのがわからない。
もしこれがリボルバーによるものなら、確かにあまり日本的ではない。しかし容疑者が使用した銃は手製であり、手製の銃による要人の暗殺未遂は主に右翼によって戦後何度も起こっている。
普通に考えれば、これは非常に日本的な犯罪なのだ(昭和的と言ってもいい)。
警備のお粗末さも指摘されており、安倍氏の背後への配慮が十分ではなかったというのだからあきれる。
あたりまえだが、前から撃たれようが後ろから刺されようが、当たり所が悪ければ死ぬ。
昨今ならドローンを念頭に頭上にも注意を払うべき。
警備が前方向中心だったということは、彼らの意識は警護より、将棋倒しなどの事故を防ぐ「聴衆対策」にあったのではなかろうか。
そして実際に安倍氏が襲われるとは夢にも思っていなかったのでは? と疑わざるをえない。
平和ボケ極まれり。これも実に日本的だ。
動機に対する見解も的外れなものが目立つ。
堀江貴文氏
「反省すべきはネット上に無数にいたアベカー達だよな。そいつらに犯人は洗脳されてたようなもんだ」
小沢一郎氏
「自民党が長期政権の中でおごり高ぶって勝手なことをやった。社会が不安になり、過激なものが出てくる。それは自民党政権が招いた結果だ」
おいおい、容疑者は「自分の母親がとある宗教団体の信者で、安倍晋三が団体と親しいと知って狙った」と供述しているんだぜ。
もちろんそれが虚偽である可能性もなくはないが、現時点では凶行がネット世論や長期政権によって後押しされたとの考えに論理的整合性はない。
完全に「情緒」だけで語ってしまっている。自分が欲しい結論に事件を勝手に当てはめているのだろう。
この辺もまったくもって日本的だな、と思う。
僕は安倍という政治家が好きで、理由はいろいろあるが、ひとつ個人的な話をすると、僕がアーリーリタイアできたのはアベノミクスの影響も大きいから。
安倍氏が首相に返り咲いたとき、僕の保有する株式は世界分散型で、日本株の割合は1割しかなかった。
しかし就任後の安倍氏の言動、さらに黒田氏の日銀総裁就任への流れをみて、
「近いうちに日経平均は2万円まで上昇する」
と確信し、日本株比率を1割から5割まで増やした上、家中の現金をかき集めて投資にあてた。
僕の予想は的中し、その後「アベノミクス長者」なる言葉が生まれることになる。
先週の金曜日、日本株は堅調だったが安倍氏銃撃によって大きく値を崩した。
そこで僕は日経連動型の投資信託を仕込むことにした。
その夜の欧米市場が懸念材料ではあったが、日曜日の参院選が「弔い選挙」となり、自民が圧勝という非常に日本的な展開が完全に見えた気がした。そしてそれをうけ、週明けの日本市場は全面高になるだろう、とも。
僕の読みが当たるかどうかは、あと数時間でわかる。
なんて書くと「人の死を材料にして金儲けなんて不謹慎な!」という甚だ日本的なお叱りを受けそうな気もするが、株価を上げたくてしかたがなかった元首相への一市民からの弔いとして、株を買う以上のことって中々ないと思うぜ、と反論して今日のブログはお終い。
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