昨日は僕が英語教育を重視する理由について述べた。今日は実際の勉強法について。
これは子供への教育はもちろん、英語を話せるようになりたい大人にも活用してもらえるはずだ。
まず手始めはローマ字。ローマ字から始めるデメリットもないわけではないが、やはり無難だし、日本人には馴染みやすい。
それが終わったら本格的に学習をスタートする。語学の基本は、なんといっても基本文を暗記すること。
しんどい作業だが、ここを飛ばして語学を習得することはできない。僕からのお勧め教材は、これ。
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紹介されている例文を暗記すれば、中学レベルの英単語・英文法が身につくようにできている。発音に関してもひとつひとつ発音記号が記されているし、CDもついている。
ちなみに英語を学ぶのなら、発音記号は大体でいいから理解しておいたほうがいい。子音での、th、v、f 、r、l といった発音は重要で、これを軽視すれば英語は通じない。
一方、母音は子音ほどは重要ではないが、ある程度は押さえておきたい。
ざっくり言うと、日本語のアに近い音が2種類、イ、ウ、エ、オに近い音が1種類ずつあり、加えてアとエの中間音、アとオの中間音の8種類。
発音記号の読み方、発声法はネットで探せばすぐ出てくるので、ここでは書かない。しっかりと発音記号を参照しながら、付属のCDを聴き込んでほしい。
本来ならこの作業を終えることが最優先なのだが、それだけだとモチベーションを持続させるのが難しい。
そこである程度進んだら、並行してやってほしいのがこれ。
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中学レベルの英文法を、実際に話せるレベルまで体に馴染ませることができる。実際に話す感覚がつかめれば、英語学習への意欲も増そうというもの。
もしあなたが大人で義務教育レベルの英語能力があるのなら、上述した2ステップは飛ばして、いきなりここからでかまわない。
リスニングに関しては、ネットフリックスがお薦め。字幕オフ、日本語字幕、英語字幕の切り替えが容易で使いやすい。何種類かの価格設定があるが一番安いコースで十分だ。
まずチャレンジしてほしいのは「ことばのパーティー」という番組。
幼児向け番組なのだがあなどってはいけない。話すスピードはそれなりに早いし、英文法も関係代名詞や現在完了は普通に出てくる。
ただし難しい単語は出てこない。レベルでいうと、ちょうど中学卒業レベルの英語に相当する(逆にいえば日本の中学で習う英語は幼児レベルということになる)。
これだって立派な英語学習なのだが、子供たちはテレビを見ている分には「勉強をさせられている」感覚に結び付きにくいようで、嫌がることなく挑戦してくれる。
上述した「瞬間英作文」をマスターして、「ことばのパーティー」が大体聞き取れるようになったら、オンライン英会話に挑戦するのも手だ。
月額6~7000円程度のスクールがいくつもあるから、興味があれば検索してみてほしい。
英語学習が加速度的に楽しくなっていくことを実感できれば、そこからのモチベーションの維持はぐっと容易になる。
さて、冒頭で最重要と紹介した「例文で覚える中学英単語・熟語1800」を終えるのにどのくらいの期間が必要だろうか?
紹介されている例文は298あるから、1日1文の暗記を習慣化するようにしよう。
忙しかったり疲れていたりでどうしてもできない日もあるだろうが、それでも1年もあれば中学レベルの英単語、熟語、文法は学習できることになる。
ここで重要なのは必ず定期的に復習するということ。でないと1年がかりでテキストを終えた頃には、前半の文章は完全に記憶から抜け落ちているという悲劇的な状況になりかねない(意図的に取り組まない限り反復する機会に乏しい点が、母国語を学ぶ時との決定的な違いともいえる)。
記憶を脳に定着させるためには、勉強した日の1日後、3日後、7日後、21日後、30日後、45日後、60日後の計7回が理想とされている(参考記事;
https://fire-earlyretire.com/blog-entry-813.html)。
大変に聞こえるかもしれないが、定期的に復習すれば「憶え直す作業」というより単なる「確認作業」にすぎなくなるので、意外と時間はかからない。
ある例文を学習したのが例えば1月1日だとしたらそのページの空欄に1/2、1/4、1/8、1/22、1/31、2/15、3/1と大体の復習予定日を書いておき、復習するたびその日付に印をつけていく。例文を見返す作業は1分もかからないが、それだけのことで脳は「これらは重要な知識」と認知し、消えにくい記憶として固定化されるというわけだ。
1日1例文の暗記と復習作用を合わせても、20分あれば十分のはず。1日20分の学習を1年続ければ中学校3年分の知識が身につくのだと考えれば、このやり方がいかに効率がいいか理解してもらえると思う。
ちなみにこの「例文で覚える中学英単語・熟語1800」は英検3級に対応と記されているが、英検は6割程度で合格するので、過去問を解くといった基本的な試験対策を併用すれば準2級(大学入試のセンター試験レベル)に合格できる。
実際に我が家の三男は小学校5年生だった去年の秋、上記学習だけで準2級の1次試験に英検バンド+9(つまりボーダーラインよりはるかに上のレベル)で合格している。
1日20分の学習を1年続けるだけで英検準2級は楽に取得できるのだ。
そこまでいけば次なる目標は高校終了、英検2級レベルの英語力だが、さらに1年あればそれも十分達成できる。
明日は英検2級に向けた学習を紹介し、このシリーズを終えたい。
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ローストビーフとウニ。確かにおいしいんだけど別々に食べた方がコスパはよさそう(笑)。