昨日の続きで、関連する名言の紹介。
イギリスの詩人であり、画家、クリスティナ・ロセッティ(1830~1894)による名言。ちなみに彼女はダンテの妹だそうだ。
“覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”
前回、遺伝子プログラムに逆らって楽観的になる方法があると書いた。
この名言がそっくりそのまま当てはまるのだ。
脳科学分野において「物事は記憶しなければならない」という思い込みを捨てることにより、楽観的になれるとされている。
幼少時から記憶学習の大切さを叩き込まれてきた僕らは、そもそも忘れることに対して抵抗があるし、人から受けた恩義を忘れるようなことがあれば後々の不義理につながりかねない。
しかし記憶にこだわると、嫌な出来事から解放されにくくなり、悲観的な傾向を強めてしまうのだそうだ。
どうしても必要なことはメモを残せばいい。そしてどんどん忘れよう。「忘れてはいけない」の呪縛から解き放たれることによって楽観回路が働き出し、気持ちが楽になっていくはずだ。
それに加え、笑うことも有用だ。笑うことの効用は以前にも述べたが、気持ちを楽観的にする作用があることも知られている。
つまりこの名言が訴える通りに「忘れて微笑む」ことにより、2重の意味で僕らはより楽観的になることができるのだ。
「すぐ忘れて笑ってるなんて、バカみたいじゃない?」と首をひねったあなたは正しい。
幸福であるためには多少「バカみたい」であるほうがいいのだ。
お利巧過ぎるのは不幸なだけでなく、肩が凝るし、何よりも人からは好かれないことが多いので、日常の立ち居振る舞いとしてはお薦めできない。
とはいっても周囲から呆れられ信用を失っても困るので、それも程度問題ということで。
ね。
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