「4週間で幸せになる方法」という本を出したこともあり、本ブログでは幸福に関する名言を時折紹介している。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくようになる。
もし気に入ったものがあったら何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。
今日はデモクリトス。
“人間どもが幸福なるは、身体によるものにあらず、金銭によるものにあらずして、むしろ心の正しさと知恵の多さによる“
「人間ども」などと言うからデーモン閣下の言葉かと思いきや、デモクリトスは古代のギリシャ人。
今でも生きていたとしても2,500歳くらいだから、デーモン閣下よりはかなり年下だ(閣下って今、10万何才だっけ?)。
ちなみにウィキペディアによるとデモクリトスは、「ソクラテスよりも後に生まれた人物だが慣例でソクラテス以前の哲学者に含まれる」とある。
……ナンノコッチャ。
前置きが長くなったが、ここから肝心の名言について。
「身体によるものにあらず」
確かに幸せと健康との相関関係は強いが、人間には強い環境順応能力があるので、病気になったり、障がいを負ったりしても、時間とともに幸福度はかなり改善することがほとんどらしい。
「幸せには健康が不可欠」と考える人が多いが、どうやらそうでもないようだ。
(考えてみれば当然だ。障がいを負っているけど幸せな人など、パラリンピックなどで例示するまでもなく、周囲にいくらでもいる)
「金銭によるものにあらず」
これもまた研究により、お金はある程度までは人の幸福度を上げるが、そこで打ち止めになるそうだ。
お金は不安などのネガティブな感情を減らすのには有用。だから飢えたり、凍えたり、みじめな思いをしないだけのお金はあったほうがいい。
でもそれ以上のお金は、少なくともアンケート調査の結果を統計処理した限りにおいては、人の幸福感を高めることはないようだ。
「むしろ心の正しさと知恵の多さによる」
正直であること。親切であること。感謝の気持ちを忘れないこと。人に寛容であること。学ぶことを忘れないこと。
これらのことは実際に幸福度を高めることがわかっている。
善行による幸福は、決して「道徳の教科書にのっているようなきれいごと」ではないのだ。
というようなことが近年、幸福学の研究で明らかになってきているが、紀元前の哲学者が、そのものズバリをすでに説いていたということ。
人類は実に壮大な回り道をしているのかもしれない。
デーモン閣下に「愚かな人間ども」と嘲笑されても仕方ないかな……。
リンク
ランキングに参加してます。ぜひ一票を。
更新の励みになります!
↓
にほんブログ村
サンマのマリネ。野菜ソース添え。
お料理に興味のある方はこちらの記事をご参照ください。
【我が家お薦めのお手軽料理本】 ベスト3 ~ おいしくて簡単な本を厳選しました!