子供の頃はプロ野球が好きだった。
父と一緒によくテレビでナイターを見たし、新聞で当時贔屓だった阪神のゲーム内容や各選手の個人成績を新聞でチェックするのは朝一番の楽しみだった。
阪神の試合がない日はそれだけで気分が乗らず、退屈に感じたものだ。
しかしその後月日が流れ、中学生になったあたりで、突然、ひとつの想いが頭に浮かんできた。
「阪神の成績なんて、僕の人生には何の関係もないじゃないか」と。
そりゃあ勝てば選手はうれしいだろう。それによってキャリアも上がり、給料の査定も有利になる。女の子にももてたりもするのかもしれない。でも彼らは僕にとって赤の他人であり、僕の人生は阪神の勝ち負けに関係なく進んでいく。
阪神の戦績に一喜一憂するより、自分こと、すなわち学業をはじめ、成長できる課題に専念するほうがよほど重要ではないか。僕の一生はその手の努力によってこそ左右されるのだ。
そう考えたら、一気にプロ野球観戦への熱が冷めてしまった。
このときうけた衝撃はずいぶん長い間僕の中に残っていて、以来、スポーツ観戦に興じることはほとんどなくなった。
再びスポーツを熱心にみるようになったのは、つい最近だ。
FIREして、書きたかった本を出して、「もうあまり成長しないでいいや」と思うようになってから。
選択肢が与えられたときは、より能動的で自分の経験に役立つものを選び続けてきた人生だったが、受動的な喜びに身をゆだねる時間もそう悪くないと、ようやく思うようになったというわけだ。
だから正直に言うと、伸び盛りの若者がスポーツ観戦に興じているのを見ると、ちょっと心配になる。
意義の低い事柄に時間を費やして、今後の人生を決定づけるであろう日々の努力をおろそかにしてはいないか? と。
でもまあ、僕みたいなタイプの人間ばかりだったら、世の中が殺風景になってしまう気もしなくもない。
ダラダラと結局、何が言いたいのかって?
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