自分と同じような人と結婚したい、と思う人も世の中多いのだろうか? ~新聞の人生相談欄より


アーリーリタイアしてから読むようになったのが、新聞の「人生相談」。現役医師として忙しくしていた時は気にもとめなかったが、時間ができて読むようになったら、これがなかなか面白い。
自分が回答者だったらなんて言うだろう? と考えてから、解答欄をチェックすると面白さも倍増する。
「なるほど、そうきたか」と思うこともあれば、「僕のほうがよっぽど回答者向きだな」とニヤリとすることもある。
この人生相談欄で、先日、40歳代の女性からの、
「夫に教養がないのがイヤ」
という投書が載った。知的会話ができず、イライラするとのこと。
ご自身はさぞかし教養溢れる人なのでしょうね、とまずはちょっと意地悪く思う。
回答としては、
「ご主人に教養がないのは、結婚前から知っていたはず。それでも一緒になったのは、他に大いなる魅力があったからでは? 今一度、そこに目を向けてはどうか?」
というあたりが一般的だろうが、まあ、そこはどうでもいい。今回これで記事を書こうと思ったのは、回答がどうあるべきかというテーマではない。
僕は単純に不思議に感じたのだ。
「ええっ、自分と同じような人と結婚したいの?」と。

我が家で言えば、僕と妻とでは大いに異なる。
妻は一般常識に長けているし、僕は一点集中型。常識はないが、興味ある分野にはとことん入れ込む。
妻はアウトドアで、僕はインドア。子供たちとの活動も、スキーやヨットを一緒に楽しむのは妻で、僕は英語を教えたり、年齢に合った本や映画を薦めたり、ということが主体になる。
大工仕事、テレビやネットの配線は妻。僕はその手のことが一切できず、いまだにスマホも持っていない。
口座開設といった事務仕事も妻。僕は自分の通帳がどこにあるのかもしらないし、銀行のカードも使えない(やればできるのかもしれないが、とりあえず使ったことはない)。
整理整頓を始め、窓ガラスを磨いたりと、部屋をきれいに保とうとするのは僕。妻は相当ズボラだ。
朝、最初にベッドから出て、家族を起こすのも僕。妻にまかせるとかなりの頻度で寝坊をするので、アーリーリタイアした後も僕は規則正しい生活を余儀なくされている。
妻が好きなのはクラシックで、僕が持っているロック系のCDを毛嫌いしている。
合うのは食べるものの趣味と、お互いに酒飲みということくらいだろうか。
そうそう、それに加え、大切なのは物よりも経験という発想も共有できている(でなければ、僕のアーリーリタイアを快諾してくれたわけがない)。

こんな具合だ。
むしろ妻が僕とはかなり違うタイプの人間だから、我が家は成り立っているという感じがする。
「自分みたいな人間と結婚したかったか?」
と僕が聞かれたら、答えは間違いなく、ノーだ。
こんなワケノワカラン奴とは絶対に一緒に住みたくない!



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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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