私は、人間は三日くらい働いて、あと十日くらいはぼーっとしているのがいいと思う。そのためには、生活程度を下げなければならない。贅沢をしてはだめだ。五万円する立派な背広を着るか、それとも二千五百円のジャンパーにするか、というとき、私なら五万円の背広など肩が張って仕方がないから、そんなものを買うためにゼニをかせごうという気が起きないから、ジャンパーにする。
(中略)そんなことを言うけど、生活費がかかるんだ、だから働かなければならぬのだ、とぐち混じりに言う人が居る。かかるのではなく、かけるのでは、という気がする。
(中略)
日本人は働き過ぎだ。そして、働いてばかをみているのが日本人である。楽しむのを忘れ、また蒸しされて働いてきた。忙しく働くのがあたりまえ、という考えがつづいてきた。遊ぶことは悪いこと、働く以外のことをしていると悪いこと、と白い目で見られる風潮の中で育ってきた。ばかばかしことである。
働かぬ人間を、「怠け者だ、けしからん」ときめつけることは出来ない。生活の程度を低くして働かぬ、ということはきびしいことなのだ。働くものを、「えらいやつだ」ときめこむことも出来ない。生活程度を上げるために働くならばかばかしいことだ。
ね。深沢氏の意見とほぼ一緒でしょ。同じように考える人はこの時代にもいたんだなあ、と感嘆。FIRE・経済的自由の祖「ミスターマネーマスタッシュ(Mr. Money Mustache)」から学べること
無駄な出費を一切なくすことの重要性
・まずは借金をなくす
・車を買わない
・高い携帯電話料金を払わない
・服を買わない
あたりまえのことですが、これらのことを愚直に実行し、質素倹約に努めることが大切という考え方です。
FIREムーブメント全体に言えることですが、節約ということは、なにも我慢して楽しまないということなのではなく、支出を最小限に抑えて残りのお金を投資することで、将来の自由を買っているという考え方が根本にあります。
FIREを達成して、時間はあるが大して贅沢はできない日々を送るのは、とても厳しいことなのですよ……嘘だけど(笑)。働かぬ人間を、「怠け者だ、けしからん」ときめつけることは出来ない。生活の程度を低くして働かぬ、ということはきびしいことなのだ。
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内山 直
作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。
「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。