昨日、以前うけた取材について書いた。
勉強熱心な記者さんで、FIREムーブメントについてもコメントを求められたのだが、僕はこれについては詳しくないし影響も受けていない。
というのも僕がアーリーリタイアし「幸せの確率~あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ」を上梓したのはこのムーブメントの随分前なのだ。
今ではアーリーリタイアという言葉より、むしろFIREのほうがよく目にするようになっている。
今日はFIREについて簡単に紹介したい。
欧米では最近、アーリーリタイアがムーブメント化してきており、「FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職)」と呼ばれている。
この火付け役であるピート・アデニーは、毎年運用成績に応じて4%を切り崩すという「4%ルール」で、資産を減らさないようにして生活費を捻出するという方法を推奨している。
一方で僕が自著”"幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ"”の中でアーリーリタイアに必要な貯蓄額の目安にしているのは、年支出額の20倍。世界株式に分散投資すれば、年平均インフレ率6%程度の利益が期待できるため、税金を引いても5%残る。支出額の20倍の貯蓄額があれば、元本を取り崩すことなく生活できるはず、という計算だ。
さらにそこから「趣味でお小遣い程度は稼ぐ」、「年金は計算に入れない」といった工夫をすることによって「のり代」をつくることができれば、生活資金が枯渇する不安に苛まれることもなくなる。
僕とアデニー氏とを比べると、目標貯蓄額は僕の方が若干少ないが、その分を「のり代」の発想で埋め合わせているため、感覚的にはかなり近いものと言えそうだ。
その他にもアデニー氏とは、
・ 一般的な生活コストが馬鹿馬鹿しいほど高いものになっており、発想の転換が必要
・ 運用はインデックスで行う
といった点で意見が一致しており、洋の東西を問わず、論理的に考えればやっぱりこういう結論になるんだよな、と勝手に納得している。
日本ではまだまだ達成者が少ないFIREだが、果たしてこれから広がりをみせるのか、と以前から注目していたところ、最近の株価低迷(特にアメリカのナスダック市場)のせいか、逆に「FIRE卒業」という言葉がSNS上でトレンドワードになっているらしい。
FIRE的な考え方は、やはり日本ではちょっと馴染みにくいのかな、という気もし始めている。
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我が家でなす料理が多いのは、義父が大量に送ってくれるため。ありがたや。