中年期にもっとも不幸になるのは、世界共通の傾向? いえいえ、それどころか霊長類共通なのです!


今日紹介するのはダニエル・ピンク著「When 完璧なタイミングを科学する」。
著者はクリントン政権下でゴア副大統領の首席スピーチライターを務めたこともある人物だ。


タイトルの通り、この本ではさまざまな行動の「タイミング」について、科学的な検証を行っている。その中でまず目を引いたのが、「幸福度は50歳で最低になる」という部分。ちなみに僕もその辺りの年齢だ。
アメリカで34万人を対象に調査を行ったところ、20代と30代はかなり幸福感を抱いているが、40代から50代初めにかけて幸福度は下がり、55歳以降で再び上がっていた、とのこと。グラフにすると、中年期に落ち込む「U字型曲線」を描くのだそうだ。
ちなみにこれはアメリカだけではなく、アルバニアからアルゼンチン、ウズベキスタンやジンバブエにいたるまで、72か国の幸福度においても、統計的に優位なU字型を示した、とのこと。
いやはや、僕は幸福度が最低の年齢であったか。
幸福学の勉強にはまったのもうなずけるというわけだ。
50歳を最低とし、中年期の幸福度が低下することについて、みなさんならどんな理由を考えるだろう?
希望が実現しそうもないと認めざるをえなくなる年だから?
中間管理職として上下に挟まれて、ストレスが強いから?
子供に一番お金がかかる年齢だから?
確かにそういった理由もあるのかもしれない。ところが、である。
なんと人間ではなく、チンパンジーとオランウータンの研究でも、同じようなU字型曲線を抱き、中年期がもっとも幸福度が低いのだそうだ。
となると理屈抜きで、ただ「霊長類はそのように作られている」だけという可能性も高くなってくる。

現在50歳周辺で、幸福を感じにくくなっている人がいたら、ぜひ自著”4週間で幸せになる方法 Twenty-eight tips to create joyful life”を活用していただきたい。
幸福に関する知見を古今東西からかき集め、これでもかとばかりに詰め込んだ1冊で、僕自身、時折読み返しながら幸福行動の習慣化に努めている。

次回もこの本の中から、興味深かった知見を紹介したい。





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自宅で焼き鳥。

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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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