最近ネットフリックスで観た映画―その7


テレビで観れる映画紹介シリーズ、今日は昨日の続き。
昨日も書いたが三男の中学受験で落ち着かない我が家。
学校の勉強は主に妻がみているため、結果、ひとりで放置されることが多く、テレビの視聴時間がいつもより長い1ヶ月となった(もちろん何の不満もない)。
どうせ時間があるのなら、映画だけなくドラマ・シリーズでも一気見しようか、と色々検索。
ただし僕は基本的にはテレビドラマがあまり好きではない。
「盛り上げて解決し、また難題が浮上し解決し、さらなる敵が出現し解決」
とあまりに見え透いた展開が定番になりすぎていて、見ていて辟易としてしまう駄作がほとんどだと思っている。

そんな中、久しぶりに「おもしろい!」と喝采を送った2作品を紹介。
マインド・ハンター ★★★★☆
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)

2017年から配信されたアメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ。FBI行動科学班のエージェント達がシリアルキラーを研究し、事件の真相に迫るクライムドラマ。制作総指揮、監督はデヴィッド・フィンチャー、出演はジョナサン・グロフ、ホルト・マッキャラニー、アナ・トーヴほか。Netflixにより制作され2017年10月より世界同時に配信された。現在シーズン2まで公開されているが新シーズンは無期限保留中であると発表されている。
番組は批評家から好意的な評価を受けており、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。


現在は当たり前の「プロファイリング」だが、受け入れられるまでは大変だったようで、担当者たちが四苦八苦しながら基礎を築いていく様子が実話を基につくられている(ね、これだけでおもしろそうでしょ?)。
犯罪に駆り立てる出来事を何と呼ぶか、捜査官同士で議論し、「triggerだと本当の銃とかぶるから……よし、stressor と呼ぼう」といったやり取りが一々おもしろいし、歴史に悪名を残す大量殺人犯たちの描写も興味深い。
ちなみにデヴィッド・フィンチャーは映画監督として有名だが、ネットフリックスドラマでも本作や「ハウス・オブ・カード 野望の階段」といった傑作を手掛けている。

そして、たまにいるアンチ・ネットフリックスドラマの人たちにぜひ見てもらいたいのが、
コミンスキー・メソッド ★★★★★
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%BD%E3%83%83%E3%83%89

『コミンスキー・メソッド』(原題: The Kominsky Method)は、アメリカ合衆国のコメディドラマシリーズ。高齢になり演技指導で生計を建てるかつての人気俳優が、様々なトラブルに巻き込まれる様を描く。マイケル・ダグラス、アラン・アーキンらが出演。Netflixにより制作され2018年11月より世界同時に配信された。
番組は批評家から好意的な評価を受け、プライムタイム・エミー賞にノミネート、ゴールデングローブ賞作品賞を受賞した。


マイケル・ダグラスとアラン・アーキンという、ふたりの老俳優の掛け合いが実にすばらしい。
アラン・アーキンはシーズン1配信時点で84歳。1966年に『アメリカ上陸作戦』で映画デビューし、いきなりアカデミー賞主演男優賞にノミネート、ゴールデングローブ賞を受賞という華々しいデビューをはたすのだが、その後は脇役が多かったため、日本の映画ファンにとって馴染みの深い俳優とは言い難い(少なくとも僕はよく知らなかった)。
この作品では準主役で、味のある頑固親父を見事に演じている。もちろんマイケル・ダグラスもいつも通り素晴らしい。超をつけてのお薦めのテレビシリーズだ。
ただし面白かったのはシーズン2まで。シーズン3はアラン・アーキンが高齢を理由に出演を辞退しており、内容は帳尻合わせに終始した印象だった。
シーズン2まで、という制約つきで星5つ。

そんなわけでアラン・アーキンをいたく気に入り、ネットフリックスで探したら出て来たのがこの作品。なんて便利な時代なんだ!

ジーサンズ はじめての強盗 ★★★★☆
https://eiga.com/movie/83994/

モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという3人のオスカー俳優が、平穏な余生を取り戻すために銀行強盗を企てる老人3人組を演じた犯罪コメディ。ウィリー、ジョー、アルの3人は平和な老後生活を送っていたが、40年以上勤めていた会社の合併によって大きく変わってしまう。突然の年金打ち切りで会社から見放され銀行からも冷たくあしらわれてしまった彼らは、今までの生活を取り戻し家族と幸せに暮らすため、まさかの銀行強盗という命がけの大勝負を決意する。体の不調が気になる実直な男ウィリー役をフリーマン、冷静沈着な知能派ジョー役をケイン、心配症で気難しいアル役をアーキンがそれぞれ演じる。「お達者コメディ シルバー・ギャング」(1979)を、「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」のザック・ブラフがリメイクした。
2017年製作/96分/PG12/アメリカ
原題:Going in Style


久しぶりに水野晴郎の「映画って本当にいいものですね」の名調子が頭に浮かんできた。
3人の俳優陣がすばらしいのはもちろん、筋立てもよかった。過激なシーンなし、性的シーンはわずかなので、息子たちとも楽しめそうだ。
三男の中学受験が終ったらぜひ家族で観たい。
しかし……邦題がひどい。あまりにもひどい。怒りさえ込み上げてくるレベル。

ここからはアラン・アーキンから離れて、
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 ★★★★☆
https://eiga.com/movie/80082/

「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ脚色賞を受賞した。1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム。
2014年製作/115分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:The Imitation Game


これが実話とは。まさに事実は小説より奇なり。おもしろかった。ベネディクト・カンバーバッチって、癖のある人物を演じさせたらピカイチかも。
ただし同性愛、売春が絡むのに加え、ちょっと説明ずらい下ネタジョークが出てくるので、子供一緒に観るのは無理。残念。
大人にはぜひ見てほしい一作。「フランス式で」の下ネタジョーク、個人的にはツボであった。

グランド・イリュージョン ★★★☆☆

ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウッディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら豪華キャスト共演で、大金を盗み出した4人のマジシャンとFBI捜査官らの攻防を描くクライムエンタテインメント。カリスママジシャンのアトラスをリーダーとする4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが……。監督はルイ・レテリエ。
2013年製作/116分/G/アメリカ
原題:Now You See Me


主役は映画「ソーシャルネットワーク」でマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグ。子供と観るには悪くないかもしれないが、個人的にはオチがイマイチ。
比べるのも変だけど、そりゃあ「ソーシャルネットワーク」のほうがおもしろいよなあ。

その他、「セヴン」「ツーウィークス・ノーティス」を再視聴。
「セヴン」は紹介するまでもないだろう。文句なしの面白さだけど子供と観るのは無理。
「ツーウィークス・ノーティス」はヒュー・グラント主演のラブコメディで、以前観た時は駄作だと思ったけど、見返したら悪くなかった。これなら息子たちとも見れるかも。
途中でまだ若かったドナルド・トランプが本人役で出演していて、びっくり。覚えていないところをみると、当時は彼を知らなかったのだろう。
まさか後にアメリカ合衆国大統領になるとはね。

以上、小学校高学年~中学生の子供と見る映画を探している人へのプチ情報……にはあまりなってませんね、今回は。失敬。
ドラえもんを卒業したての年頃って、映画選びも難しいよね。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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