幸福感には収入より自己決定度が重要であり学歴は幸福感につながりにくい……らしい。


少し古いものだが、現代ビジネスで西村和雄・神戸大学特命教授と八木匡・同志社大学教授が自らの研究結果を記事にしている。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58124
重要なポイントは、以下の3つ。

・自己決定度、年収ともに幸福感と相関するが、自己決定度の方が影響は大きい
・年収は確かに幸福度と相関するが、年収の増加率ほどは幸福感は増加せず、1100万円以上になると幸福度の上昇をもたらさなくなる
・学歴は幸福度に有意な影響を及ぼさない

僕は開業医の職を辞し、2016年にアーリーリアイアした。その後、本を出したり、講演に呼ばれたりしたりして多少は稼いでいるものの、もちろん年収は激減。
それでも今の方がよほど幸せなのは、「自己決定」を大切にしたからと考えれば、見事に辻褄が合う。
人生において何度か大きな岐路に立たされたが、考えてみれば僕は人に相談したことがほとんどない。ほぼすべての選択において、自分自身で決断してきたつもりだ(人の意見に従っていたら、そもそもアーリーリタイアなんかするわけがない)。
50歳も過ぎたので今後もこの性格は変わらないと思うし、幸せのためにはどうやらそれでいいことになるようだ。

と、自分のことはさておき、この記事を読んで個人的に気をつけなければと考えたのが、子育てについて。親はえてして子供の行く先にレールを敷いてしまおうとしてしまいがちだ。
子供よりも人生経験が長く、それに伴って視野もそこそこ広まったと感じているし、親として子供の性格や適性も大体みえているから、自分たちが代わりに道を選んであげた方が子供も幸せな人生を送れるだろうと、つい思ってしまう。
でも自己決定度のほうが年収などより幸福感に大きく寄与するのなら、進路、就職に下手に干渉することは、子供の幸福度を低めてしまうことになりかねない。
子供たちに愛情を注ぎながらかつ適度な距離を保ち、適切な助言を与えながらも自己決定権を尊重する。
そう簡単なことではなさそうだ。

僕は親として過干渉になっていないだろうか?
せっかくのデータを参考にしながら、息子たちに対する接し方に反省すべき点はないか、折に触れ自己点検していきたい。




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内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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