• 「作話シリーズ」、今回が最終回。ここまでは実験の数々によって、人間が理由を説明するとき、その多く(あるいはすべて)が作話なのだろうと書いてきた。今日はそれを別の角度から掘り下げる。瞑想の達人、小池龍之介の著書から、瞑想が進んだ状態での「思考」について紹介したい。リンクこの心の中に発生するいろいろな考えと見解は、自分で作っているものではなく、それゆえ自分のものでもない。前項ではそう記しましたけれども... 続きを読む
  • ずいぶんと長くなってしまったが、「作話」シリーズも終わりがみえてきた。今日は下の本から引用する。リンクp28~目の前に異性の写真が2枚あります。「どちらが好みのタイプですか。好きなほうの写真をさしあげますよ」。あなたは、好みのほうを指しました。実は相手は手品師で、こっそりと、あなたが選んだほうとは逆の、つまり好みでないほうの写真を手渡します。さて、あなたは手元にきた写真を眺めて、「好みでなかった異性... 続きを読む
  • 昨日までは分離脳および海馬損傷患者での実験を例示し、僕ら人間が常日頃からいかに嘘ばかりついているかを説明した。しかし中には、「分離脳や海馬損傷というのはそもそも一般の脳とは異なる特殊な話では?」と訝しく思っている人もいることだろう。というわけで、今日は脳障害がない一般人での実験を紹介する。まずはこの本から。リンクp102~買い物客に四つのパンティーストッキングを見くらべてもらい、もっともいいものを一... 続きを読む
  • ――作話――人間がいかに理由をでっち上げ、かつ自分でそれに気づかないでいるか、という話の続き。今日は海馬という脳の部位が損傷を受けた人での実験について下記書籍から紹介する。リンクp170~「海馬」という脳部位がある。海馬という脳部位が損傷を受けた患者さんを見ると、興味深いことがいくつかわかる。海馬は記憶をつくる場所だ。だから海馬が作動しないと記憶が形成されない。でも、それ以外の脳機能は正常だ。(中略)さ... 続きを読む
  • 昨日、僕はFIRE生活からたった2年で仕事に戻った人物が挙げた3つの撤退理由を、「作話だろう」と半ば断じた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-1154.html読者の中には反感を覚えた人もいるのではなかろうか?確かに記事を通してしか知らない人物の、ひょっとしたら真摯かもしれない発言を、僕が詳細を把握しないまま「作話」と推測するのは妙に聞こえるかもしれない。しかし僕は特に彼の発言に限って不信に感じているわけ... 続きを読む

内山 直

作家、医師、医学博士。
1968年新潟県新潟市に生まれる。新潟大学医学部卒業、同大学院修了。
2004年に独立し自分のクリニックを立ち上げ、「行列のできる診療所」として評判を呼ぶが、その後アーリーリタイアメントを決意。
2016年2月、クリニックを後輩医師に譲りFIRE生活を開始する。
地方都市でゆるゆると生息中。

「お金、地位、美貌」で得られる幸福はたったの10%で遺伝が50%とされています。
残りの40%に目を向ければ、幸せはすぐにやってくる!をキャッチフレーズに幸福の啓蒙活動を継続中。

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